徳和園

徳和園は西太后が劇を鑑賞する場所として作られた京劇の舞台である。1891年に建てられ、高さ21メートルの3階建て構造は当時国内で最大のものであった。
各階は舞台中央に空けられた穴で上下に行き来することができ、2階には滑車が備え付けられ、次から次へと背景を取り替えることが出来たという。又、地下室には井戸と池があり、水を使った舞台効果も出来るようになっていた。
大戯院の向かい合うように建つ頤楽殿は当時西太后が観劇をした場所で、建物の左右の廊下には王侯大臣が座って観劇をしたという。当時頤楽殿の中には入れたのは西太后や光緒帝の后妃、女官のみで、皇帝の光緒帝であっても廊下に席を取らされたと言われている。

徳和園は、清乾隆年間に建立された「怡春堂」の跡地に、光緒17年(1891年)から光緒21年(1895年)にかけて、西太后の命により建設された。当時の費用で71万余両の銀貨が費やされ、その建築規模と装飾の豪華さは当時の最高水準を表している。大戯台は、上から順に「福台」「禄台」「寿台」と呼ばれ、それぞれ異なる用途と象徴的な意味を持つ。舞台の床や天井には開口部が設けられており、滑車装置を用いて役者が空中を移動したり、舞台上下に登場したりすることができた。また、舞台下部の井戸や水池は、水を用いた演出や音響効果を高めるために使われた。大戯台の向かいには、西太后が観劇するために使った頤楽殿があり、その左右の廊下には王公大臣や命婦が招待されて座席を設けられた。当時、西太后や光緒帝の后妃、女官以外は殿内に入ることができず、光緒帝でさえ廊下に席を設けられたという。徳和園は、中国古来の園林建築と舞台芸術の粋を集めた貴重な遺産であり、現在もその壮麗な建築と歴史的文化的価値を後世に伝える重要な場所として、多くの観光客や研究者の注目を集めている。

徳和園は北京の頤和園内にあります。入場料は、頤和園の入場料が必要です。
頤和園の入場料は、(4月1日~10月31日)30元、
(11月1日~3月31日)20元です。徳和園の入場料は5元です。
中国語名:
德和园(dé hé yuán)
中国語名の読み方:
ダ ホー ユェン
英語名:
The Garden Of Virtue And Harmony
徳和園の観光時間:
4月1日~10月31日 8:00-17:30
11月1日~3月31日 8:30-17:00
徳和園へのアクセス:
北京の地下鉄4号線で北宮門駅または新建宮門駅で下車し、徒歩で頤和園にアクセスできます。また、330路、331路、332路、394路、563路、508路、509路、特5路などのバスも利用できます。

徳和園の写真

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