苗族(ミャオ族)

時間:2007-08-08 00:00作者:閲覧数:
苗族(ミャオ族) 英語名称:Miao
人 口: 740万人超
言 語: ミャオ語。漢語、トン語、チワン語も通じる。
文 字: 表音文字(1956年より使用)
信 仰: 万物に霊魂があるとする原始宗教を信仰している。
主な生活地域: 貴州省、雲南省、四川省、広西チワン族自治区、湖南省、湖北省、広東省。
民族発展歴史:
  ミャオ族は中国では長い歴史をもつ民族の一つであり、早くも4000年前の史籍に「南蛮」と称されていた氏族または集落についての記述の中に、ミャオ族の祖先についてのことにも触れられたものがある。古い伝説と伝記の中で触れられている黄帝、炎帝と合戦したり講和したりした蚩尤は、ミャオ族の人たちの祖先とみなしている人たちである。各地に分布しているミャオ族の人たちは自分たちのことを「牡」、「蒙」、「毛」、「果雄」、「帯叟」などと称しており、また一部の地方ではその住んでいる土地、服飾などによって、「ミャオ」の前に「長裙・ミャオ」、「短裙・ミャオ」、「長角ミャオ」、「赤ミャオ」、「黒ミャオ」など異なった名称が用いられている。漢の頃からミャオ族の人たちは湖南省の西部、湖北省の西部、四川省の東部、貴州省の東部に住むようになり、戦乱、飢饉、疾病および過剰な出産、耕地の荒廃などによって、あちこち移住し、言葉、服飾、頭の飾り、習慣が大きく異なるようになり、社会の発展もアンバランスになる。ミャオ族の人たちは水稲、トウモロコシの栽培を主とし、オオアブラギリ、アブラナなどの経済作物とサンシチニンジン、オニノヤガラ、杜仲などの貴重な漢方薬材の栽培にもたずさわっている。