スー油灯祭(チュンガ・チューパ・供養の日・酥油花灯節)

時間:2016-07-28 16:46作者:z閲覧数:

酥油花灯節

2016年2月22日 旧暦お正月十五日 チベット暦お正月十五日

スー油灯祭は酥油花灯節、花灯節とも称されて、チベット暦のお正月十五日がチベット新年の最後のクライマックスであり、チベットラサ伝召大法会の最後の日である。人々は昼間各寺へ参拝したり焼香したり、転読する。夜になると最高10M、最低5、6Mの花で飾る棚を架けて、上には色つきの酥油(牛乳から製した、バターに似た油)で作った仙人、人物、花、木、鳥、動物という酥油花などが置く。

酥油花とは酥油で作った仏への供物であり、花、象、仏、チベット族の物語などを造形した物である。

また、酥油灯を点灯し祝う。棚の下に花見したり、踊ったり、楽しい雰囲気が溢れている。

チベット仏教の新派である黄教(黄帽派)の始祖という宗喀巴(ツォンカパ)はラサジョカン寺に奉仕する釈迦牟尼(シャカムニ)像に酥油花と多くの仏供灯と酥油灯をお供えした為に後の酥油灯会の由来になる。

酥油灯祭期間ではお寺で伝統的な跳神演技などが行い、参加者がダンス、バンダナ仮面着法衣、鐃はち、シンバル、ゴング、ドラム、つぶの伴奏で歌い踊る。夜になると各のお寺が様々なデザインの提灯をかけて町で酥油花が陳列する棚を作って、雲南省デチェン(迪慶)帰化寺、東竹林寺などがチベット自治区の各のお寺と同じに提灯を点灯する。

チベット族は酥油で仏にお供えするのが松赞干布(ソンツェン・ガンポ)時期に遡れる。7世紀半ば、唐と吐蕃(とばん)が婚姻関係を締結して文成公主がチベットに入り松赞干布(ソンツェン・ガンポ)の第2皇后になり、チベットに持っていく釈迦牟尼(シャカムニ)像がジョカン寺にお供えする。仏教伝統により仏の供物用に使う物は特別な規定があり、花ならば他人に財物などを施して、塗香(ずこう)とは戒を堅く守ってなどの決まりがある。しかし、当時は冬だから花が無くて酥油で花の模様に作って仏にお供えする。

宗喀巴(ツォンカパ)はシャカムニを記念する為に明永楽七年(1409年)お正月にジョカン寺で万人大法会を主催した。法会期間にツォンカパは雑草が花に変わって仙界の霊験を現わしたものを皆に見せる為に酥油で各種の花、木、物語などを作って酥油灯と一緒に仏にお供えした。この伝統は今までも受け継いでいる。

酥油花とお正月十五酥油花灯祭は甘粛と青海のチベット族の集まる所に伝わってこの中に青海タール寺の酥油花が一番有名であり、タール寺の芸術絶品と称される。タール寺は毎年お正月十五日に陳列する酥油花は一般的に3ヶ月の前から彫刻する。