石潭

石淵（石潭）は安徽省黄山市歙県霞坑鎮に位置する、山々に囲まれた静かな古村落です。村を流れる小川が風景に潤いを与え、かわいらしい石橋が両岸をつなぎ、のどかな田園風景が広がります。この橋は北山村や柿木太村、下湖山村、下汰村へと続く重要なルートで、春には橋の周辺に油菜花が咲き乱れ、まるで絵巻物のような美しさです。
特に春の季節は、朝もやが立ち込める中で油菜花と徽派建築のコントラストが幻想的で、多くの写真愛好家が訪れます。下汰村の展望台からは、雲海と花畑が一体化した絶景を眺めることができ、夜明け前から三脚を設置する熱心な人もいます。また、村内には明代に建てられた「叙倫堂」という古い祠堂があり、100本の梁を使った「百梁厅」として知られています。この建築は北京の故宮を除いて他に例がなく、歴史的価値が高いです。
秋にはひまわり畑が黄金色に染まり、冬には雪化粧した屋根が水墨画のような風情を醸し出します。季節ごとに違った表情を見せる石淵は、年間を通じて楽しめる隠れ里です。

入場料：無料（但し、山頂の展望台へ行く際のシャトルバスは片道15元～60元/人）
石潭(shí tán)シー タンShitan通年24時間開放（シャトルバスの運行時間は7:00～17:00頃）住所：安徽省黄山市歙県霞坑鎮石潭村
公共交通機関：
・黄山市内から歙県行きのバスに乗車（約6元）、霞坑鎮で乗り換えて石潭村行きの小型バス（約2元）
・歙県北駅（高铁駅）から専用バスで歙県バスターミナルへ、その後霞坑行きバスに乗車
・自家車の場合は杭瑞高速「歙県」出口から霞坑鎮を経由、県道を5km進む