ホーム > 中国旅行 > 中国観光地案内 > 広東省 > 広州 > 西漢南越王墓

西漢南越王墓

概況:

西漢南越王墓(南越王博物院・王墓展区)は、広州市越秀区の象崗山にある、紀元前2世紀に建てられた南越国第二代王・文帝趙眜(史書では趙胡とも)の陵墓です。1983年に発見され、中国で初めて発掘された未盗掘の王級墓として大きな注目を集めました。墓は象崗山の山腹を深く掘り込んで築かれた「凿山为藏」の形式で、赤い砂岩で造られた石室墓です。建築面積は約100平方メートルから135平方メートルで、「前堂後寝」(前部が政務の場、後部が私生活の場)の宮殿布局を模しており、前室、東耳室、西耳室、主棺室、東側室、西側室、後蔵室の7つの室から構成されています。墓からは「文帝行玺」金印や「絲縷玉衣」をはじめ、玉器、銅器、陶器など1万点を超える豊富な副葬品が出土しており、秦漢時代の嶺南地方の歴史、文化、対外交流を知る上で極めて貴重な遺跡です。1988年に墓の原址に博物館が開館し、現在は国家一級博物館として公開されています。

見所:

「文帝行玺」金印:中国で考古発見された最初で唯一の漢代の龍鈕帝王金印です。皇帝の権威の象徴として大変貴重です。
絲縷玉衣:2291枚の玉片を絹の糸で綴り合わせた葬服です。中国で発見されている年代が最も古く、完成した形の玉衣の一つです。
角形玉杯:一塊の青玉から彫り出された犀の角の形をした杯で、南越王博物館のシンボルにもなっている国宝級の文物です。
墓室原址:山腹に掘られた石室の構造そのものを間近に見学できます。2000年前の建築技術を実感できます。
多様な出土品:波斯(ペルシャ)の銀盒やアフリカの象牙など、海上シルクロードを通じた交流を示す品も数多く展示されています。

入場料:王墓展区の入場料は大人10元です。学生および18歳未満の未成年者は半額の5元、65歳以上の高齢者、障害者、現役軍人などは証明書提示で無料となる場合があります。最新の詳細は公式情報でご確認ください。
中国語名:
南越王墓(nán yuè wáng mù)
西漢南越王墓の観光時間:
ハイシーズン:9:00〜17:30(入場は17:00まで)
ローシーズン:9:00〜17:30(入場は17:00まで)
休館日は毎週月曜日です(ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館となります)
西漢南越王墓へのアクセス:
住所:広東省広州市越秀区解放北路867号(王墓展区)に位置しています。
公共交通機関:
地下鉄2号線の「越秀公園」駅で下車し、E出口から徒歩約3分で到着します。バスをご利用の場合は、「解放北路」バス停で下車すると便利です。複数の路線バスが運行しています。
注意事項:
墓室内は文化財保護のため、フラッシュを使った写真撮影はご遠慮ください。
館内の展示物には手を触れないよう、ご協力をお願いします。
夏季は館内でも蚊が発生することがありますので、虫除け対策をしてお出かけになることをお勧めします。
混雑時は入場制限がある場合があります。ゆったり観覧したい方は、平日の午前中のお越しがおすすめです。

西漢南越王墓の写真

西漢南越王墓についてのお問い合わせ
西漢南越王墓についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ