白石溶洞

概況

白石溶洞(はくせきどう)は、広西チワン族自治区玉林市玉州区塘岸石山に位置する、水月岩と並ぶ石灰岩の洞窟です。「白石洞天仙子地」とも称され、古くから「鬱林八景」の一つとして知られています。道教の経典『雲笈七籤』に記される「第二十一洞天」に比定される可能性が高く、洞内には古代の道士が炼丹(仙薬精製)や修行に使用したとされるベッドや炉の跡が残されています。現在も中国白石洞文化研究会による調査が進められており、宗教史的価値が注目されるスポットです。また、鍾乳石や石筍が織りなす幻想的な景観と、洞窟内部を流れる清涼な地下水系が特徴で、自然と文化が融合した独特の魅力を備えています。

見所

道教修行の遺跡: 洞内には古代道士が使用したとされる炼丹炉や石ベッドが現存し、道教の歴史を体感できます。中国白石洞文化研究会による調査が進むにつれ、新たな発見が相次いでいます。
「第二十一洞天」の景観: 高さ数十メートルの洞窟内には、無数の鍾乳石や石筍が林立し、カラフルなライトアップで神秘的な雰囲気が演出されています。特に「仙人の台座」や「玉白菜」と呼ばれる鍾乳石は圧巻です。
地下水系と生態: 洞内を流れる清流には透明なエビや珍しい魚が生息し、地下湖ではボートでの探検も可能です。水温は一年を通じて18℃前後に保たれています。
周辺の文化的景観: 洞窟の入口付近には明代の石碑や、清代に建立された「仙子廟」があり、地元の信仰の歴史をうかがわせます。また、洞窟の天井には天然の「天窓」が開き、陽光が差し込む光景は「天使の梯子」と称されます。

入場料

大人券は60元、学生・高齢者割引券は30元が目安です(※情報は甘南の白石崖溶洞に基づく参考値)。現地の表示に準じてご確認ください。
中国語名:
白石溶洞(bái shí róng dòng)
白石溶洞の観光時間:
ハイシーズン(3月~10月):8:00~18:00
ローシーズン(11月~2月):8:30~17:30
※洞内の最終入場は閉園30分前までとなります。
白石溶洞へのアクセス:
住所
広西チワン族自治区玉林市玉州区塘岸鎮白石山(塘岸石山一帯)。
公共交通機関

バス: 玉林市のバスターミナルから「塘岸」行きの路線バスに乗車し、「白石山入口」で下車します。そこから景区まで徒歩約10分です。
タクシー: 玉林駅からタクシーを利用する場合、約40分で到着します。目安料金は80元~100元です。
注意事項:
洞内は路面が滑りやすく、階段や狭い通路があります。歩きやすい防滑靴の着用をお勧めします。
鍾乳石は非常にデリケートです。成長を妨げないため、触れたり、写真撮影にフラッシュを使用したりしないようお願いします。
洞内外の温度差が大きいため(洞内は年間を通じて18℃前後)、薄手の上着を持参されると安心です。
道教の遺跡は貴重な文化財です。炼丹炉や石碑などには触れず、静かに見学しましょう。
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