天竜屯堡文化の地戯

概況：

天竜屯堡は、貴州省安順市平壩区にある明代の歴史を今に伝える町です。1381年、朱元璋の「調北征南」により、雲南平定後にこの地に駐屯した将兵とその家族がその起源で、600年以上の歴史を持ちます。屯堡人は、明代の江淮地方の文化を色濃く残すことで知られ、石造りの建築、独特の衣装「鳳陽漢装」、そして「中国戏剧活化石」とも称される仮面劇「地戯」を大切に守り伝えています。町全体が石の世界であり、軍事防衛を意識した路地や「猫儿窗」と呼ばれる特殊な窓など、見所も多く、まさに「明代生活的活化石」と呼ぶにふさわしい場所です。

見所：
600年の歴史を感じさせる石造りの町並みと、軍事防衛の工夫が随所に見られる建築（猫儿窗、碉楼、迷路のような石畳の路地）。
中国の重要無形文化財に指定され、「中国戏剧活化石」とも称される「地戯」の演舞（演武堂などで鑑賞可能）。
屯堡の女性たちが今も日常的に着用する、明代の江南地方の風俗を伝える「鳳陽漢装」。
町からほど近い天台山に建つ、軍事機能と宗教機能が融合したユニークな寺院「伍龍寺」（景區門票に含まれる）。

入場料：60元（天台山・伍龍寺の入場と地戯鑑賞を含む）
天龙屯堡文化及地戏(tiān lóng tún bǎo wén huà jí dì xì)ティェン ロン トゥン バオ ウェン ホア ジー ディ シTunbao Cultural Village In Tianlongハイシーズン（3月1日～10月31日）：8:00〜18:00
ローシーズン（11月1日～2月28日）：8:30〜17:30住所：貴州省安順市平壩区天龍鎮天龍村
公共交通機関：
貴陽方面からは、金陽客車站で安順行きの長距離バスに乗車し、「天龍」バス停で下車します。
安順方面からは、安順汽車東站（東バスターミナル）から天龍屯堡行きの直行バスを利用できます。地戯は屯堡の人々にとって大切な伝統文化です。演舞中は静かに鑑賞し、許可なくフラッシュをたいて写真を撮ったり、演技の邪魔をしたりするのは避けましょう。 町並みは石畳の道が続きますので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。 地元の方々の生活の場でもありますので、民家や住民の方々を撮影する際は、敬意を払い、事前に了解を得るように心がけましょう。 貴州の山間部は天候が変わりやすいです。季節に応じて雨具や日よけ対策をしてお出かけください。