海口老城区

概況：
海口老城区は、主に新華路、得勝沙路、博愛路、中山路などのエリアに広がる、海口市の歴史的発祥の地です。この地域には、19世紀末から20世紀初頭にかけて、南洋から帰国した華僑によって建てられた特徴的な騎楼（アーケード付き）建築群が数多く残されており、その独特の景観から2009年には「中国歴史文化名街」に選定されました。1924年に海口所城の城壁が取り壊された後、現在の老街の基本的な街路格局が形成されました。かつては華僑や商人が集う繁華街でしたが、現在も庶民の生活が息づく活気あるエリアで、海口の歴史と日常を同時に体感できる貴重な場所です。

見所：
得勝沙路には、海南島の安定と発展に貢献した冼夫人を祀る冼太夫人纪念馆があり、海南最大の服装卸市場としても知られています。
中山路は五金や灯飾の店が並び、美しい騎楼建築とネオンサインのコントラストが印象的な通りです。特に朝夕の散策がおすすめです。
博愛路は東門と西門市場を貫き、東門は海産物の干物、西門は骨董品の市場として地元の人々でにぎわう、活気あふれる市場通りです。
新華南路には「解放电影院」など、20世紀中頃のレトロな雰囲気を残す建物が点在し、懐かしい時代の空気を感じさせます。
海口騎楼老街は、海南最大の媽祖廟である天后宮や、海口非遺文化展示館など文化施設も充実しており、海南の伝統文化に触れることができます。

入場料：無料
海口老城区(hǎi kǒu lǎo chéng qū)エリア全体は基本的に終日開放されています（一部の施設は営業時間が異なる場合があります）。住所：
海南省海口市龍華区長堤路と新華北路の交差点一帯
公共交通機関：
市内のバスを利用する場合、「鐘楼」バス停で下車します。3路、5路、6路、7路、14路、15路、17路、18路、20路、23路、25路、26路、27路、30路、38路、39路、43路、61路、87路、k4路、夜3路など多くの路線が経由します。
「水巷口」バス停も便利で、6路、14路、39路、43路が停車します。老城区は石畳の道が多く、歩きやすい靴での訪問をお勧めします。海南は日差しが強い日や突然の雨が多いため、日焼け止めや帽子、折り畳み傘などの準備があると安心です。

エリアは路地が入り組んでいますので、スマートフォンの地図アプリを活用するのがおすすめです。また、人混みでは貴重品の管理にご注意ください。

地元の市場や飲食店では、現金の使用が便利な場合があります。特に小さな店舗では、小銭を用意しておくとスムーズです。

歴史的建造物は貴重な文化財です。壁への落書きや建物へのいたずらは厳禁です。ゴミは指定された場所に捨て、美しい街並みを守りましょう。