三亜小洞天

概況：

小洞天は、三亜市崖州区にある大小洞天旅游区内に位置する、800年以上の歴史を持つ自然景観と文化的遺産が融合した名所です。南宋時代の1187年頃に発見され、崖州郡守の毛奎によって整備されたと伝えられています。「瓊崖第一山水名胜」とも称されるこの地域は、奇岩怪石が連なる海岸線、青く澄んだ海、緑豊かな山々が織りなす風景が魅力で、古来より多くの文人墨客に愛されてきました。唐代の僧侶である鑑真が日本へ渡る途中に立ち寄ったという歴史的なエピソードもあり、文化的な価値も高い場所です。

見所：
小洞天：海辺の怪石の中にあり、洞窟というよりは自然が作り出した石室のような空間です。内部は約20平方メートルほどの広さがあり、仙気が漂うような独特の雰囲気を感じられます。
南海福門：古い崖州の建築様式を模した門で、両側の門が向かい合って立つ形状から、結婚式の写真撮影の名所としても人気があります。
「寿」比南山の碑：「寿」の文字は西太后の御筆、「南山」の文字は趙朴初によって書かれたとされ、長寿を願う人々が訪れるスポットです。
南海龍王別院：鰲山のふもとに建つ龍王を祀る別院で、地元の民間信仰である龍王祭などの行事が行われる場所です。
摩崖石刻：海岸沿いの岩肌には、「釣台」「海山奇観」「試劍峰」など、歴代の文人や官吏によって刻まれた多くの石刻を見ることができます。

入場料：
現在、大小洞天旅游区は無料で入場できます。ただし、景区内のQRコードを読み取り、個人情報を入力した無料予約が必要です。三亚小洞天(sān yà xiǎo dòng tiān)景区の開放時間は08:30から17:30までです。17:30以降は入場できず、退出のみとなります。住所：
海南省三亜市崖州区大小洞天旅游区内
公共交通機関：
三亜市内からは、新国線「亜龍湾—大小洞天」路線のバス（25路など）を利用し、終点の「大小洞天」バス停で下車します。
また、景区が運行する無料送迎バスも利用できます。明珠広場発（09:30）や夏日百貨発（09:00）などがあり、詳細は景区の公式情報でご確認ください。
タクシーを利用する場合、三亜市内から片道でおおよそ80元から130元程度が目安です。景区内は主に歩いて見学します。履きなれた運動靴やサンダルなど、歩きやすい靴でお越しください。
三亜は日差しが非常に強いです。日焼け止め、帽子、サングラスなどの紫外線対策を十分に行い、こまめな水分補給を心がけましょう。
貴重な自然景観と文化遺産を守るため、石刻や自然の岩場に落書きをしたり、傷つけたりする行為は厳に慎んでください。
景区内のレストランや売店はやや価格が高めの傾向があります。長時間の観光に備えて、飲料水や軽食をあらかじめ準備しておくこともご検討ください。