武霊从台

概況：
武霊从台（武霊叢台）は、河北省邯鄲市の中心部にある叢台公園内に位置する、古城邯鄲を象徴する歴史的建造物です。戦国時代の趙の武霊王（在位：紀元前325年～前299年）により、兵士の閲兵や軍事訓練、歌舞を観賞する場所として築かれました。その名は、多くの楼閣や台が連なり集まっていることに由来します。かつては天橋や雪洞、妆閣、花苑など壮大で独創的な景観で列国にその名を轟かせましたが、2000年以上の長い歳月と数々の災害を経て、現在私たちが目にするのは主に清代の同治年間（1862年～1874年）に重修された姿です。現在は、それを中心に広がる公園が市民の憩いの場となっており、趙国の歴史を今に伝える重要な史跡として訪れる人々を魅了し続けています。

見所：
・ 据勝亭：叢台の最上層に建つ亭で、明代の嘉靖13年（1534年）に建造されました。「ここに据われば勝つ」という意味の名前の通り、かつては防御の要所でした。ここからは太行山の山々や邯鄲の街並みを一望できます。
・ 武霊館：叢台の中層にある5間の建物で、胡服騎射の改革で有名な趙の武霊王を記念して建てられました。
・ 七賢祠：叢台の北側にあり、趙国に貢献した韓厥、程嬰、公孫杵臼、藺相如、廉頗、李牧、趙奢の七人の賢臣を祀る祠堂です。
・ 望諸榭：園内の湖の中に浮かぶ六角亭で、燕の将軍であった後、趙に逃れ「望諸君」と称された楽毅を記念して建てられました。
・ 碑刻の数々：南門には郭沫若氏の詩碑が、北門には清の乾隆帝が自ら書いた詩碑が立ち、「滏流東漸、紫気西来」などの石刻も見どころです。

入場料：
公園への入園は無料です。叢台と七賢祠の内部を見学する場合は、聯票（共通券）で5元が必要です。武灵从台(wǔ líng cóng tái)ウー リン ツォン タイWuling Congtaiハイシーズン（4月～10月）：7:30～17:30
ローシーズン（11月～3月）：8:00～17:00
（公園自体の開園時間はより長く、夏期は5:00～22:00、冬期は5:30～21:00となっています）住所：
河北省邯鄲市叢台区中華北大街159号 叢台公園内
公共交通機関：
邯鄲市内のバスを利用すると便利です。複数の路線が「叢台公園」バス停に停車します。具体的には、20路、30路、36路、42路、63路などを利用できます。その他、北門に近い「邯鄲市第一医院」駅や、南門に近い「叢台広場」駅を経由する路線バスも多数運行されています。園内は広いため、歩きやすい靴で訪れることをお勧めします。 ハイシーズンは訪れる人も多くなりますので、混雑を避けたい方は早めの時間帯の訪問が良いでしょう。 叢台へ登る階段はやや急な部分がありますので、ご高齢の方や小さなお子様連れの方は十分にご注意ください。 園内の湖や緑豊かな景色は写真撮影に最適です。ぜひカメラをお忘れなく。 歴史的な建築物や碑刻は大切にしましょう。触れたり、傷つけたりすることのないようご注意ください。