侵華日軍七三一部隊陳列館

概況：
侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館は、黒龍江省ハルビン市平房区にある遺跡型博物館です。1930年代に日本軍が細菌兵器の研究・開発を行った施設跡を保存・公開しており、世界で最も規模が大きく、保存状態が良い細菌戦遺跡群として知られています。建物のデザインは飛行機の「ブラックボックス」をモチーフにしており、内部には細菌戦や人体実験に関する歴史的証拠が数多く展示されています。この施設は全国重点文物保護単位、全国爱国主义教育示范基地、国家一級博物館などに指定されており、戦争の悲劇を後世に伝え、平和の尊さを考える場として重要な役割を果たしています。

見所：
「ブラックボックス」をイメージした現代的な新館では、電流孵卵器などの実験器具や、アメリカで解禁された細菌戦に関する機密文書など、貴重な実物資料を数多く閲覧できます。
「四方楼」と呼ばれる細菌実験室と特設監獄跡は、生体実験が行われた核心エリアで、当時の状況を生々しく伝えています。
本部大楼旧址は第七三一部隊の行政指揮が行われた建物で、部隊長の石井四郎の辦公室などが復元されています。
元隊員である胡桃澤正邦氏による人体解剖や細菌戦の罪を認める詳細な口述証言のビデオ資料は、歴史の重みを直に感じさせる見所の一つです。

入場料：無料
侵华日军731部队陈列馆(qīn huá rì jūn bù duì chén liè guǎn)ハイシーズン（4月15日～10月15日）：9:00～17:30（入場は16:30まで）
ローシーズン（10月16日～4月14日）：9:00～16:30（入場は15:30まで）
※毎週月曜日は休館（祝日の場合は開館）
住所：黒龍江省ハルビン市平房区新疆大街47号（または23号）
公共交通機関：
ハルビン市内からは、343路、348路、338路、371路などの路線バスを利用してアクセスできます。ハルビン駅周辺からタクシーを利用する場合も便利です。
館内および遺跡は厳粛な場所です。展示物に触れたり、大声で話したりすることはお控えください。
フラッシュを使用した写真撮影は、展示物保護のため禁止されている場合があります。表示に従ってルールを守りましょう。
館内は広いため、歩きやすい靴で訪れることをお勧めします。また、ゆっくり見学する場合は特に、夏場の水分補給や冬場の防寒対策も忘れずに。
貴重な歴史的資料と環境を守るため、ゴミは必ず指定された場所に捨てるか、お持ち帰りください。