松花江

概況：
松花江（しょうかこう）は、中国東北部を流れるアムール川最大の支流で、全長は約1,927キロメートル、流域面積は約55万平方キロメートルに及びます。南源は長白山天池に発し、北源の嫩江と合流した後、北東へと流路を変え、最終的には黒龍江（アムール川）に合流します。流域は吉林、黒龍江省などを含み、中国有数の肥沃な黒土地帯を潤し、「北大倉」と呼ばれる重要な穀倉地帯を形成しています。冬には結氷する厳寒の河でありながら、一部区間は水温の関係で凍結せず、吉林市周辺などでは世界有数の奇観である霧氷（霧凇）を見ることができます。また、ハルビンなどの都市部では、川を舞台にした観光が盛んで、江上沉浸式演芸や松花江観光索道など、ユニークな体験を提供しています。
見所：
長白山天池を源流とする清らかな流れと、雄大な自然景観を楽しめます。特に吉林市周辺では、冬季に発生する霧氷（霧凇）が幻想的な風景を作り出します。
ハルビンでは、松花江観光索道から市街や川の景色を一望したり、冬季には氷上で馬車に乗るなど、季節ごとに異なる体験ができます。
「夜遊松花江」と称されるナイトクルーズや、水幕電影や激光表演を駆使した「江上沉浸式演芸」など、夜の松花江を楽しむアクティビティが人気です。
扎龍自然保護区などの流域の湿地帯では、丹頂鶴をはじめとする珍しい水鳥の観察も可能です。

入場料：
松花江自体は自然河川のため、入場料は無料です。ただし、沿岸の特定観光施設（松花江観光索道、特定区間の遊覧船など）を利用する場合は別途料金がかかります。施設により料金体系が異なりますので、現地でご確認ください。松花江(sōng huā jiāng)ソン ホア ジャンSonghuajiang自然河川のため24時間開放されています。ただし、沿岸の観光施設（索道、遊覧船乗り場など）はそれぞれ営業時間が設定されていますので、事前の確認をお勧めします。住所：
松花江は広大な流域を持ち、複数の省と市県を流れます。観光の拠点となる主な都市としては、吉林省吉林市、黒龍江省ハルビン市、佳木ス市などが挙げられます。
公共交通機関：
各沿岸都市へは、主要都市から鉄道や長距離バスでアクセスできます。ハルビン市街地の松花江沿岸へは、バス（101路、103路、13路、21路、204路など）を利用して「道里区の江边」などで下車します。吉林市では松花江沿岸へは吉林駅からアクセス可能です。冬季から春先の解氷期には、氷の状態が不安定になります。江上や氷上に立ち入る際は、地元の案内や警告表示に従い、安全を最優先にしてください。 貴重な自然環境を守るため、ゴミは必ず指定の場所に捨てるか、お持ち帰りください。動植物の採取や驚かす行為は控えましょう。 夏季は蚊虫が多い場合がありますので、虫除け対策をされることをお勧めします。冬季は厳寒ですので、防寒対策を万全にしてください。 遊覧船や索道などの施設を利用する際は、それぞれの安全規則に従い、特に船酔いしやすい方は事前に対策を講じてください。