愛琿古城

概況：
愛琿古城（あいふこじょう）は、黒竜江省黒河市愛輝区瑷珲鎮に位置する、清代に築かれた歴史的な城塞都市です。1683年には黑龙江将军衙門が設置され、黑龙江流域の政治・経済・文化・軍事の中心として繁栄しました。1900年以前には人口4万人、商人3,000人を数えるほど栄えたと言われています。1858年、この地で不平等な中露「愛琿条約」が締結されたことで知られ、その歴史的意義から黑龙江流域の歴史文化を研究する上で重要な遺跡となっています。古城内には、条約締結の歴史を見守ってきた「恥辱松」や、清代に築かれた楼閣「魁星閣」などが現存し、訪れる人々に過去を語りかけています。現在では、古城のメインストリートである拱宸街が整備され、古い町並みが保存・再生されています。

見所：
古城内のシンボルである「魁星閣」に登ると、黑龙江の雄大な流れと対岸の風景を一望できます。
中露「愛琿条約」が調印された歴史的現場を見つめ続ける「恥辱松」は、特に感慨深いものがあります。
近年整備が進められた「拱宸街」を散策すると、古い町並みの風情を感じることができます。
愛琿歴史陳列館（一部情報で愛琿新城遺跡内に所在とされる）では、愛琿条約や海蘭泡惨案などの歴史資料を閲覧できます。

入場料：無料瑷珲古城(gǔ chéng)アイ フン グゥ チョンAihuiguchengハイシーズン（5月-10月）：7:30〜17:30
ローシーズン（11月-4月）：8:00〜17:00
※情報により通年8:00-19:00開場の場合もあります。住所：
黒竜江省黒河市愛輝区瑷珲鎮拱宸街
公共交通機関：
黒河市街地からタクシーを利用するのが一般的です。具体的な路線バスの情報は公開されていませんが、愛輝区中心部からは比較的近い距離にありますので、アクセスは良好です。城内は歴史的に貴重な遺跡や文化財が数多くあります。 展示品や建物に手を触れないようご注意ください。 マナーを守り、静かに見学しましょう。他の訪問者の迷惑となるような行為はお控えください。 貴重な歴史的・文化的遺産です。 ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、指定された場所に捨て、環境保全にご協力ください。 季節によって気温が大きく変わります。 防寒具や雨具、日よけ対策を忘れずに。冬季は積雪や凍結に備え、防寒と足元の安全対策を万全に。