黒龍江

概況：
黒龍江（アムール川）は、中国東北部とロシアの極東地域を流れる国際河川で、全長は約4,440キロメートルに及びます。そのうち、中国とロシアの国境を流れる部分は約2,300キロメートルに達し、「神秘的な大界江」として知られています。河川の流域は太古からの自然が残り、原始的な生態環境と雄大な景観が特徴です。春には雪解け水によって水量が増し、特に迫力ある景色を見せます。この地域では、独特の界江文化と両岸の異なる国々の風情を体験することができます。

見所：
中国とロシアの両岸に広がる原始的な自然風景を楽しめます。特に「龍江三峡」と呼ばれる区間は、山々が険しく、風景が秀麗で、「黒龍江で最も美しい場所」と評されています。
黒龍江探源、蘿北界江三峽、同江三江口など、全長2300キロメートルに及ぶ界江ならではの観光ルートを体験できます。
川沿いには鄂倫春族や赫哲族など少数民族の集落があり、彼らの独特な漁猟文化や伝統的な生活様式に触れることができます。
川のクルーズや沿岸の観光スポットから、対岸のロシアの町並みや異国情緒を感じ取れます。

入場料：
黒龍江そのものは自然河川のため、入場料は無料です。ただし、沿岸の特定観光区域（例：龍江三峽など）やクルーズ船などを利用される場合は、別途料金が発生します。黑龙江(hēi lóng jiāng)ヘイ ロン ジャンHeilongjiang自然河川のため24時間開放されています。ただし、沿岸の観光施設や船の運航時間はそれぞれ異なりますので、事前にご確認ください。住所：
黒龍江省は広大な領域をカバーしており、黒龍江の流れは複数の市県を通過します。主要な観光拠点としては、伊春嘉蔭県、鶴崗蘿北県、同江市などが挙げられます。
公共交通機関：
黒龍江沿岸の主要都市（黒河市、同江市など）へは、ハルビンなどから長距離バスや鉄道を利用してアクセスできます。現地に到着後、観光船やタクシー、またはレンタカーを利用して川沿いの観光スポットを訪れることが一般的です。特に「醉美331辺防路」自駕旅游廊道は、ドライブ愛好家に人気のルートです。黒龍江は国境の川ですので、許可なく国境を越えたり、許可のない区域に立ち入ったりしないよう十分に注意してください。 川遊びやクルーズを楽しむ際は、必ずライフジャケットを着用し、安全規則を守ってください。特に水量の多い春先や天候が不安定な時期は注意が必要です。 沿岸地域は自然保護区や湿地帯も多く、貴重な動植物が生息しています。ゴミは必ず持ち帰り、環境を汚さないように心がけましょう。 現地の少数民族の文化や習慣を尊重し、許可なく撮影したり、私物に触れたりしないようにしましょう。 天候や季節によって気温が大きく変わります。防寒具や雨具、日よけ対策を忘れずに。特に冬季は厳寒になりますので、十分な防寒が必要です。