老金溝(臙脂溝)

概況：
老金溝（胭脂溝）は、中国黒竜江省大興安嶺地区漠河市にある歴史的な砂金採掘地です。額木爾河（オムル川）の支流で、全長は14キロメートルに及びます。1877年に鄂倫春族の老人が葬馬の際に金の粒子を発見したことをきっかけに、1880年代後半から本格的な採掘が始まり、清末期には「黄金の谷」として名を馳せました。名称の由来は、採掘された金が慈禧太后（西太后）の胭脂（口紅）調達に充てられたという説や、多くの妓女たちが川で化粧を落とし、水面が胭脂で彩られたという説など、いくつかの伝承があります。最盛期には数万人の採掘者が集まり、国際的な妓女も含む多様な人々が往来したことで知られ、当時の繁栄を偲ばせる史跡が数多く残されています。

見所：
李金鏞祠堂：漠河金礦の創業者である李金鏞を祀った祠堂で、採金の歴史や工具などを学べます。
妓女坟：清朝末期に造られた、5カ国500人以上の妓女が眠る世界でも珍しい墓地です。
採金文化陳列館：胭脂溝の採金歴史と文化を紹介する施設で、当時の工具や資料が展示されています。
胭脂亭：胭脂溝を見渡せる展望亭で、美しい自然景色を楽しめます。
観音山：胭脂溝の東北に位置する山で、高さ10.8メートルの林海観音像が安置されています。

入場料：25元/人（最新情報では20元とする記載もあります）老金沟(lǎo jīn gōu)ラオ ジン ゴウLaojingouハイシーズン（5月～10月）：8:00～17:00（一部情報では終日開放とする記載もあります）
ローシーズン（11月～4月）：8:00～17:00（冬季は積雪や気温により変動する可能性があります）住所：黒龍江省大興安嶺地区漠河市金溝林場（漠河県西林吉鎮の北43キロメートル、北極村の南32キロメートルに位置します）
公共交通機関：
漠河駅からタクシーまたは現地の観光バスを利用します。漠河駅前からは胭脂溝行きの小型バス（面的）も運行されている場合があります。漠河空港からも同様にタクシーでのアクセスが可能です。公共バスの本数は限られるため、事前に現地の交通情報を確認されることをお勧めします。園内は史跡地区であり、遺構や自然環境を大切にしましょう。ゴミは必ずお持ち帰りください。 冬季は気温が-30℃以下まで下がることがあります。防寒対策を万全にし、滑りにくい靴を履いて訪問しましょう。 墓地（妓女坟）などは文化的に敏感な区域です。敬意を持って静かに見学し、写真撮影の際も配慮しましょう。 現地の表示や案内に従い、指定された遊歩道以外には立ち入らないようにしてください。 最新の営業時間やアクセス情報は、訪問前に現地の観光案内所などで確認することをお勧めします。