嘎尔当古城

概況:
嘎尔当古城は、中国黒竜江省富錦市の富錦鎮から西へ約3キロメートルに位置する、歴史的に重要な遺跡です。「嘎尔当」という名前は赫哲語(ホジェン語)に由来し、「空き地」または「関所、要塞」を意味します。この城址は明代に「海西東水陸城站」という交通・軍事システムにおける第20番目の駅「弗能都魯站」、および「弗提衛」という衛所(軍事拠点)として機能しました。清代の1882年(光緒8年)には、この地域の赫哲族を管理するための「富克錦協領衙門」が設置され、赫哲族の自治の中心地としても重要な役割を果たしました。古城は長方形に近い形状で、周長は約700メートル、夯土(土を突き固めた)で築かれた城壁と護城堀の跡を見ることができます。1986年には黒竜江省の省級文物保護単位に指定され、明清時代の辺境史や赫哲族の歴史を研究する上で貴重な場所となっています。

見所:
古城の東側に残る土塁で、現存する高さは約1メートルですが、往時の姿をしのぶことができます。
城壁の外側に巡らされた堀の跡が、かつての城の規模を物語っています。
城内の南部には、かつての建物の基礎とされる土盛り(土崗子)が残っています。
遺跡の一部は烈士陵園(抗日戦争や解放戦争の烈士を祀る公園)として整備されています。
城址の頂上からは、近くを流れる頭道河子(安邦河の支流)やのどかな田園風景を一望できます。

入場料:無料
中国語名:
嘎尔当古城(gā ěr dāng gǔ chéng)
中国語名の読み方:
ガ アル ダン グゥ チョン
英語名:
Gaerdanggucheng
嘎尔当古城の観光時間:
ハイシーズン(4月~10月):8:00〜18:00
ローシーズン(11月~3月):8:00〜17:00
(※現地の状況により変動する可能性があります)
嘎尔当古城へのアクセス:
住所:
黒竜江省佳木斯市富錦市富錦鎮嘎爾當村西500メートル
公共交通機関:
富錦市街からタクシーを利用するのが一般的です。公共バスの運行については現地の情報が限られており、本数が少ない可能性がありますので、事前に現地の交通事情をご確認になることをお勧めします。
注意事項:
遺跡は貴重な文化財です。城壁や土塁などには登ったり、損傷を与える行為は固くお控えください。 園内のゴミは必ずお持ち帰りいただき、美しい自然環境を守ることにご協力ください。 夏季は蚊や虫が多い場合がありますので、虫除け対策をされることをお勧めします。 遺跡内は平坦ではない場所もありますので、歩きやすい靴でのご来訪が安心です。 現地にはトイレや売店などの施設がほとんどない可能性があります。水分補給などは事前にご準備ください。
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