勤得利古城遺跡

概況：
勤得利古城遺跡は、中国黒竜江省同江市の勤得利農場内、黒龍江畔の西山南斜面に位置する歴史的な遺跡です。この城は不規則な形状をしており、城壁の周長は約2キロメートルに及び、夯土（土を突き固めた）方式で築かれた城壁が特徴です。遼代には「兀惹城」と呼ばれ、当時黒龍江流域に居住していた兀惹人の首府として重要な役割を果たしました。明代には「海西東水陸城站」と呼ばれる交通・運輸の要衝である驿站の一つ「乞勒伊城」となり、歴史的に重要な戦略的拠点でした。現在は古城山庄観光区として整備され、かつての古戦場や驿站の面影を感じながら、雄大な自然景観を楽しむことができます。

見所：
古城内に残る土塁の遺構は、往時の姿をしのばせます。特に北側と西側の城壁の保存状態が比較的良好です。
「駱駝峰」と呼ばれるラクダの形に似た奇岩が、古城遺跡の頂上にあります。
城跡からは黒龍江と勤得利河の合流点を見渡せ、かつての要塞の堅固さを実感できます。
古城山庄には水上餐廳（水上レストラン）があり、地元の山菜や新鮮な川魚を味わうことができます。
周辺には五星山公園や勤得利湾、額図湾など、美しい自然景観を有するスポットが点在しています。

入場料：無料（遺跡エリア自体は無料で見学可能です。現地での案内や詳細については、現地の情報をご確認ください）勤得利古城遗址(qín dé lì gǔ chéng yí zhǐ)チン ダ リー グゥ チョン イー ジーQindeliguchengyizhiハイシーズン（4月～10月）：7:30〜17:30
ローシーズン（11月～3月）：8:00〜17:00 （※現地の状況により変動する可能性があります）住所：
黒竜江省佳木斯市同江市勤得利農場（黒龍江畔の西山南坡）
公共交通機関：
佳木斯市または同江市から勤得利行きの長距離バスを利用し、勤得利農場で下車します。現地まではタクシーやローカルな交通手段を利用することになります。公共の交通機関の本数は限られているため、事前にスケジュールを確認されることをお勧めします。遺跡は貴重な文化財です。城壁や遺構には登ったり、損傷を与えるような行為をしないでください。 現地は自然豊かな環境です。夏季は虫除け対策、冬季は防寒対策を十分にとるようにしてください。 指定された場所以外での炊事や火気の使用は厳禁です。ゴミは必ずお持ち帰りください。 地形が不安定な場所もありますので、歩きやすい靴を履いて訪問されることをお勧めします。 現地の説明板や案内に従い、安全に配慮して見学を楽しんでください。