烏尓古力山

概況：
烏尓古力山（五頂山）は、中国黒竜江省富錦市の東南約11キロメートルに位置する山です。赫哲語で「孤山」を意味し、地元では「東山」とも呼ばれています。山は完達山の余脈に属し、標高538.7メートルの主峰を持ち、周囲の平野から突然そびえ立つように見える特徴的な山容をしています。山体は海西期の花崗岩と上古生代の浅変成岩から構成され、柞、樺、椴、山楊などの天然林が茂る豊かな自然に恵まれています。歴史的には第二次世界大戦中に日本軍によって重要な軍事要塞が築かれた地であり、また民族志士・常隆基が日本軍中将を銃撃した「五頂山事件」の舞台としても知られています。現在は五頂山国家森林公园の一部として、森林浴、歴史探訪、パトリオティズム教育などが楽しめる観光地となっています。

見所：
主峰からの眺望は雄大で、遠くには松花江が蜿蜒と流れる様子を望むことができます。
山頂に立ち並ぶ巨大な白色の風力発電用風車は、自然と現代技術が調和した独特の景観を作り出しています[^^3]。
民族英雄である常隆基の業績を称えて建立された青銅像は、訪れる人に歴史の重みを伝えています。
山内には第二次世界大戦期の日本軍による軍事要塞の遺構が残されており、当時の歴史を物語っています。
山麓には清林寺などの宗教施設もあり、自然と文化、歴史が一体となった体験が可能です。

入場料：
五頂山国家森林公园の入場料は20元/人です。乌尔古力山(wū ěr gǔ lì shān)ウー アル グゥ リー シャンWuergulishanハイシーズン（4月～10月）：8:00〜18:00
ローシーズン（11月～3月）：8:00〜18:00
（※現地の状況により変動する可能性があります）住所：
黒竜江省佳木斯市富錦市（五頂山国家森林公园内）
公共交通機関：
佳木ス市から富錦市行きの長距離バスを利用し、富錦市でタクシーに乗り換えて烏尓古力山へ向かう方法があります。また、旅行会社が主催する日帰りツアーに参加する方法も便利です。佳木斯市発のツアーでは、往復の交通が手配される場合があります。公共バスの本数は限られているため、事前にスケジュールを確認されるか、タクシーやレンタカーの利用をご検討ください。山道の散策や遺構の見学には、歩きやすい運動靴を履いていくことをお勧めします。 夏季は虫除け対策、冬季は十分な防寒対策を心がけてください。 貴重な自然環境と歴史的文化遺産を守るため、ゴミは必ずお持ち帰りいただき、指定場所以外での喫煙や火気の使用はお控えください。 風力発電施設の周辺や軍事遺構など、立ち入りが制限されている区域には入らないようにご注意ください。 現地は広大な自然公園です。トイレや売店などの施設が限られている可能性がありますので、水分補給などの準備をしてお出かけください。