撫遠県烏蘇鎮

概況：
撫遠県烏蘇鎮は、中国黒竜江省撫遠市の東部に位置し、黒龍江と烏蘇里江の合流点にある中国最東端の町です。「東方第一鎮」とも称され、夏至の日には午前2時10分頃に中国で最も早く日の出を迎えることで知られています。かつては世界で最も小さい町として知られ、一時期は一戸のみが居住していましたが、現在は行政区画の変更により、赫哲族（ホジェン族）を中心としたコミュニティが形成されています。歴史的には清朝初期に烏蘇里江流域の三大重鎮として栄え、国際的な貿易でにぎわいましたが、1929年の軍事衝突で衰退しました。現在は豊かな自然と独特の边境文化を活かした観光地として発展しており、特に秋の大マス漁は「金色の網灘」と呼ばれるほど壮観です。

見所：
中国で最も早く日の出を眺めることができる「伊力嘎山頭」は、夏至の時期の「滄海浴日、金輪晃漾」と呼ばれる光景が特に印象的です。
「英雄的東方第一哨」は祖国最東端の哨所として知られ、前国家指導人による題字も見所の一つです。
烏蘇里江では、秋の大マス漁期（白露の前後）に多くの漁船が行き交い、活気あふれる伝統的な漁業の様子を見学できます。
対岸のロシア・カザコヴィツェヴォ町を眺望できる「太陽広場」は、中国本土最東端の地標として記念写真に最適です。
近隣の黒瞎子島では、湿地公園や中露国境の259号界碑などを訪れ、一国二制度が体験できる独特の边境風情を楽しめます。

入場料：
烏蘇鎮エリア自体への入場は無料です。ただし、隣接する黒瞎子島の観光施設については、一部有料の場合があります（例：黒瞎子島観光136元/人、撫遠魚展館40元/人）。抚远县乌苏镇(fǔ yuǎn xiàn wū sū zhèn)フゥ ユェン シェン ウー スウ ジェンFuyuanxianwusuzhenハイシーズン（4月～10月）：7:30〜17:30
ローシーズン（11月～3月）：8:00〜17:00
（※自然景観のため、実質的には常時開放されていますが、観光施設や哨所見学の時間は制限される場合があります）住所：
黒竜江省佳木斯市撫遠市烏蘇鎮
公共交通機関：
最寄りの空港は撫遠東極空港です。撫遠市街から烏蘇鎮まではタクシーやレンタカーを利用して約40分です。鉄道をご利用の場合は、佳木斯駅から撫遠駅行きの列車に乗車し、撫遠駅からタクシーに乗り換えて烏蘇鎮へ向かいます。公共バスは本数が限られているため、事前に運行スケジュールをご確認ください。辺境地域のため、朝夕の気温差が大きいです。季節に応じた防寒や暑さ対策の準備を心がけてください。 国境地域であることを常に意識し、許可のない区域への立ち入りや、対岸のロシア側に向けた無断での写真撮影は控えるようにしてください。 自然環境を守るため、ゴミは必ずお持ち帰りいただき、指定場所以外での炊事や火気の使用はお控えください。 秋の漁期や夏至の観光シーズンは宿泊施設が混雑することが予想されますので、事前の予約をお勧めします。 湿地や河川付近では蚊が多い場合がありますので、虫除け対策をされることをお勧めします。