興凱湖

概況：
興凱湖は、中国東北地区最大の淡水湖であり、中露国境に位置する雄大な自然の宝庫です。6500万年前の火山活動により形成されたとされるこの湖は、唐代には「湄沱湖」、金代にはその形状から「北琴海」とも呼ばれ、歴史的にも重要な役割を果たしてきました。湖は大きく分けて「大兴凱湖」と「小兴凱湖」の二つからなり、両者は約1キロメートルの砂州で隔てられています。特に、大小の興凱湖を結ぶ湖崗樹洞旅遊公路は、その美しい景色から全国的に有名なドライブコースに選定されています。広大な湿地帯には多種多様な動植物が生息し、国際的に重要な湿地として認められていることから、バードウォッチングのスポットとしても人気があります。

見所：
大兴凱湖の「百里金沙滩」は、長さ約100キロメートルに及ぶ砂浜が続き、その景色は「中国第一淡水金沙滩」と称えられます。
小兴凱湖は水草が豊かで、のんびりと遊覧船で湖上から景色を楽しむことができます。
新開流景区では、古代の文化遺跡や湿地公園、観景台があり、湖全体を見渡す絶景を楽しめます。
当壁鎮景区には、世界最小の国境橋「白棱河橋」やロシア風情園があり、国境の地ならではの文化を体験できます。
冬期には湖面が結氷し、「冬捕節」（冬の漁の季節）が開催され、伝統的な漁法を見学できるほか、さまざまな冬季アトラクションを楽しむことができます。

入場料：
景区への入場自体は無料ですが、観景台の利用は有料の場合があります（例：新開流観景台で10元/人）。駐車場は有料（5元〜10元/回）です。兴凯湖(xīng kǎi hú)シン カイ フゥXingkaihuハイシーズン（5月〜9月頃）：6:00〜18:00（景区により異なります）
ローシーズン（10月〜4月頃）：6:00〜18:00（景区により異なります）
※一部の施設（当壁鎮景区の国門エリアなど）は、状況により閉鎖されている場合があります。住所：
黒竜江省鶏西市密山市当壁鎮興凱湖旅游度假区
公共交通機関：
密山市の長距離バスステーションから、興凱湖の主要景区行きのバスが運行しています。
当壁鎮景区行きは、6:50、13:30、14:00発などがあります。
新開流景区行きは、6:30、8:30、11:40、12:55発などがあります。
公共交通の本数は限られているため、事前に時刻を確認されることをお勧めします。より自由度の高い移動を希望される場合は、密山市からレンタカーやタクシーの利用が便利です。広大な湖岸では強い日差しや風を受けることが多いため、日焼け止めや帽子、防寒具などの準備があると安心です。 湖畔や砂浜、特に指定された場所以外での遊泳は、波浪が予想以上に強いことがありますので、十分にご注意ください。 貴重な湿地生態系を守るため、ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、指定された場所に捨てるようご協力をお願いします。 冬期に結氷した湖面でイベントが行われる際は、指定されたエリア内で活動し、スタッフの指示に従って安全にお楽しみください。