綏芬河駅

概況：
綏芬河駅は中国黒竜江省牡丹江市綏芬河市にある歴史的な鉄道駅で、中東鉄道（東清鉄道）の東部線終点駅として1898年に建設され、1899年に竣工しました。ロシアの建築様式を色濃く残す駅舎は、当時から「国境駅」とも呼ばれ、現在もハルビン鉄路局牡丹江鉄路分局管轄の一等駅として機能しています。特徴的なロシア風デザインの待合室は、大規模な鋼鉄製のトラス屋根と白と黒のタイル張りの床が印象的で、中東鉄道時代の面影を今に伝える貴重な文化財です。2016年以降、旧駅舎は「中東鉄路記憶館」として生まれ変わり、新駅舎が旅客業務を担当しています。

見所：
駅舎自体のロシア建築様式（新藝術運動の特徴を持つデザイン、大きな鋼鉄の梁、幾何学模様の彫刻）
中東鉄路記憶館（駅の歴史を物語る1500点以上の貴重な写真や資料を展示）
駅構内に残る歴史的遺物（ロシア語と中国語の表示がある駅名プレート、古いタイプの切符売り場）
駅周辺の歴史的建造物（「大白楼」として知られる赤い国際通道記念館など）
全国でも珍しい「騎馬式双軌鉄道」が残る三号トンネル

入場料：無料绥芬河火车站(suí fēn hé huǒ chē zhàn)スイ フェン ホー フオ チョー ジャンSuifenheハイシーズン（5月～10月）：8:30～17:00
ローシーズン（11月～4月）：8:30～16:30
※中東鉄路記憶館の公開時間は上記の通りですが、駅構内の見学は時間制限が異なる場合があります。詳細は現地でご確認ください。住所：黒龍江省牡丹江市綏芬河市站前路38号
公共交通機関：
ハルビンから綏芬河行きの高速鉄道をご利用いただけます。綏芬河駅に到着後、駅前からは主要な観光スポットまで徒歩でアクセス可能です。牡丹江からも列車や長距離バスが運行しています。駅舎は貴重な文化財ですので、壁への落書きや建物の損傷行為はお控えください。 館内は歴史的建造物のため、段差や狭い箇所があります。歩きやすい靴でお越しになることをお勧めします。 ゴミは必ずお持ち帰りいただき、美しい歴史的環境の保全にご協力ください。 記憶館は昼休みを設けている場合がありますので、時間に余裕を持って計画を立てると良いでしょう。 冬季は積雪や凍結により足元が滑りやすくなることがありますので、特にご注意ください。