湯陰嶽廟

概況:
湯陰嶽廟は河南省安陽市湯陰県にある民族英雄・岳飛を祀る歴史的な廟です。中国三大岳廟の一つに数えられ、岳飛の故郷に建てられていることから特に重要な意味を持ちます。明代の景泰元年(1450年)に再建されたこの廟は、18,100平方メートルの広大な面積に六進の院落と120余りの殿宇が並ぶ、豫北地方最大級の明清時代の古建築群です。1963年に河南省重点文物保護単位に、2001年には全国重点文物保護単位に指定され、国家AAAA級観光地にも認定されています。廟は主に、往時の姿を留める古建築区と、岳飛の生涯を詳しく紹介する岳飛紀念館新館の二つの部分から構成されています。

見所:
精忠坊は廟の西大門で、1512年に建立された「三間六柱五楼柱不出頭式」の木造牌楼です。高さ10.35メートルで、緑の琉璃瓦が美しく、明の孝宗皇帝が賜った「宋岳忠武王廟」の扁額が掲げられています。
施全祠には、岳飛の死後に秦桧の暗殺を試みた義士・施全の銅像と、彼の前に跪く秦桧ら五人の奸臣の鉄鋳跪像があり、訪れる人々の強い印象を残します。
正殿は廟の中心的な建築で、内部には高さ2.3メートルの岳飛の彩色坐像が鎮座し、その頭上には「還我河山」の金文字の巨匾が掲げられています。
賢母祠と精忠祠では、岳飛の背中に「尽忠報国」の四字を刺したという有名な「岳母刺字」の故事を再現した塑像を見学できます。
廟内には明清時代を中心とした約193基から400基近くの碑刻が林立しており、中には岳飛の真筆とされる詩碑や、乾隆帝の御碑など、貴重な文化財が数多く残されています。

入場料:
大人の入場料は、古建築区のみで38元、新館との聯票で50元です。身長1.4メートル以下の児童、60歳以上の高齢者、障害者、現役軍人などは規定の身分証明書の提示により無料で入場できます。教師と学生は学生証や教師証の提示で割引が適用されます。また、『満江紅』の詩を暗唱できると入場料が無料になる特典がある場合もあります。
中国語名:
汤阴岳飞庙(tāng yīn yuè fēi miào)
中国語名の読み方:
タン イン ユエ フェイ ミァオ
英語名:
Memorial Temple To Yuefei
湯陰嶽廟の観光時間:
ハイシーズン:8:00~17:30
ローシーズン:8:00~17:30
※年間を通じて同じ場合が多く、最終入場は閉園時間の30分前までとなることが一般的です。
湯陰嶽廟へのアクセス:
住所:
河南省安陽市湯陰県岳廟街86号
公共交通機関:
安陽市から湯陰県行きのバスを利用し、「湯陰西関」バス停で下車後、東へ向かい岳廟街を右折して約100メートル進むと到着します。湯陰県内では、2路、3路、5路、6路などのバスに乗車し、「岳飛廟」、「岳廟街」または「岳飛銅像」バス停で下車すると便利です。
注意事項:
廟内の古建築、碑刻、塑像などの文化財は大切に扱い、触れたり登ったりしないようご注意ください。 静かな霊園内では、大声を出さずに静かに見学します。 フラッシュを使用した写真撮影は、文化財保護のため制限されている場合がありますので、ご確認ください。 園内は全面禁煙ですので、喫煙は指定された場所でお願いします。 夏季は日差しが強いため、帽子や水分補給などの暑さ対策をしてお出かけください。
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