嵩陽書院

概況：
嵩陽書院（すうようしょいん）は、河南省登封市の嵩山南麓に位置する中国古代四大書院の一つで、世界文化遺産にも登録されている歴史的な学問の聖地です。北魏太和8年（484年）に創建され、1500年以上の歴史を持ちます。仏教寺院として始まり、道教の施設を経て、宋代から書院として発展しました。范仲淹や司馬光、程顥・程頤兄弟など多くの著名な学者がここで講義を行い、司馬光の『資治通鑑』の一部もここで執筆されたことで知られています。敷地面積は約1万平方メートルあり、清代の建築様式を基調とした五進院落の構造で、講学、祭祀、蔵書という書院の三大機能を完備した貴重
な文化遺産です。

見所：
大唐碑（正式名称「大唐嵩陽観紀聖徳感応之頌碑」）は、高さ約9メートルで河南省最大の碑として知られ、唐の時代の歴史を刻む貴重な文化財です。
将軍柏は、樹齢4500年以上とされる伝説の古木で、漢の武帝によって「大将軍」「二将軍」に封じられたという故事があり、その生命力に驚かされます。
蔵書楼は書院の最も奥に位置する建物で、かつては数万冊の書物を所蔵し、学問の中心地としての役割を果たしました。
道統祠では、堯、禹、周公といった中国古代の聖人たちを祀り、儒家の道統を今に伝えています。
講堂は先生が講義を行った中心的な建物で、当時の教育の様子をしのばせます。
入場料：大人は30元です。身長1.4メートル以下の児童、60歳（一部70歳）以上の高齢者、障害者、現役軍人は無料で入場できます。学生と教師は証明書の提示で割引が適用されます。

嵩阳书院(yáng shū yuàn)ソン ヤン シュウ ユェンAncient Songyang Academyハイシーズン：7:30～17:30
ローシーズン：8:00～17:00住所：河南省鄭州市登封市嵩陽南路（嵩山南麓）
公共交通機関：登封市街地から2路または6路のバスに乗車し、「嵩陽書院」バス停で下車します。鄭州からはバスで登封市まで向かい、そこから乗り換えると便利です。文化財保護のため、建物や石碑、古木などには触れないようお願いします。 静かな環境を保つため、大声での会話はお控えください。 施設内は禁煙となっていますので、喫煙は指定された場所でお願いします。 ゴミは指定の場所に捨て、美しい環境を保ちましょう。 季節により石段が滑りやすくなる場合がありますので、歩きやすい靴でお越しになることをお勧めします。