法王寺（嵩山大法王寺）

概況：
法王寺（嵩山大法王寺）は、河南省鄭州市登封市の太室山南麓、玉柱峰のふもとに位置する中国最古の仏教寺院の一つです。後漢の明帝永平14年（71年）の創建と伝えられ、洛陽の白馬寺よりわずか3年遅く、少林寺より424年も早く建立された歴史を持つ由緒正しい古刹です。寺院は玉柱峰を背に三方を山に囲まれた環境にあり、「深山に古寺を蔵す」と称される風光明媚な地に建てられています。総面積は約6.4万平方メートルに及び、中国で最初に国家級重点文物保護単位に指定された寺院の一つでもあります。寺内には唐代と元代の古塔をはじめ、多くの貴重な文化財が現存しており、中でも伝説によればインドからの高僧である摂摩騰と竺フランが自ら植えたとされる二本の千年銀杏の木は、季節ごとに訪れる人々を魅了します。

見所：
「嵩門待月」は寺の東側にある峡谷で、中秋の名月が嵩山の峰の間に現れる様子は「登封八大景」の一つに数えられる絶景です。
寺内の二株の千年銀杏の木は、春の新緑、秋の黄金色に染まる葉など、季節ごとに違った美しさを見せてくれます。
唐代に建立された高さ約40メートルの十五層密檐式磚塔（法王寺塔）は、後山にそびえ立ち、明代の阿弥陀仏漢白玉像を祀っています。
法王寺塔を含む計6基の和尚塔（唐代の密檐式塔1基、単層唐塔3基、元塔と清塔各1基）は、各時代の建築様式の特徴を今に伝えています。
寺の周辺には蒼松翠柏が生い茂り、鬱蒼とした木々に囲まれた境内は、静寂で厳かな雰囲気に包まれています。

入場料：大人の入場料は20元です。また、嵩陽景区の聯票（80元）にも含まれていますので、周辺の観光地と合わせて訪れるとお得です。法王寺(fǎ wáng sì)ファー ワン スーFawang Templeハイシーズン：8:00～18:00
ローシーズン：8:00～17:00
住所：河南省鄭州市登封市中岳大街146号 嵩山風景区内住所：河南省鄭州市登封市中岳大街146号 嵩山風景区内
公共交通機関：鄭州市から登封市行きの長距離バスを利用し、登封市街地で2路または6路のバスに乗り換え、「嵩陽書院」バス停で下車します。そこからタクシーや三輪車を利用して法王寺に向かうことができます。境内や堂内の文化財、建築物には手を触れないようお願いします。 静かな礼拝の場ですので、他の参拝者の迷惑にならないよう、大声での会話はお控えください。 フラッシュを使用した写真撮影は、文化財保護の観点から制限されている場合があります。 寺院周辺は山道になりますので、歩きやすい靴でお越しになることをお勧めします。 ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、指定の場所に捨て、美しい環境を保つようご協力ください。