嵩岳寺塔

概況:
嵩岳寺塔は、河南省登封市の嵩山太室山南麓にある嵩岳寺内に立つ中国現存最古の磚塔で、北魏正光年間(520-525年)に建立されました。約1500年もの風雨に耐え、今も巍然とそびえるその姿は、中国磚塔建築の始まりを告げる貴重な遺産です。15層の密檐式磚塔で、高さは約37メートル、平面が十二角形という独特の形状は国内で唯一無二の存在です。2010年には「天地之中」歴史建築群の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。この塔は古代インドのストゥーパの影響を受けつつも中国の楼閣建築の要素を融合させた初期密檐塔の典型で、建築史上非常に高い価値を持ちます。

見所:
唯一無二の十二角形平面と15層の密檐による優美なシルエットは、遠くからも目を引く景観を作り出しています。
塔身には合計16体の磚彫りの獅子が配置されており、一つ一つの表情や姿が異なっていて見応えがあります。
塔の頂部には、覆蓮や七重の相輪などからなる美しい塔刹が完存しており、当時の高い建築技術を窺うことができます。
塔の内部は空洞状(筒体構造)となっており、世界で最も早期の筒体建築の事例としても知られています。
嵩岳寺塔は鄭州・鄭東新区のランドマーク「千禧広場」(大玉米)のデザインモチーフにもなっており、古代と現代の建築の対話を感じさせます。

入場料:単独券は情報がばらつきますが(40元または79.9元)、嵩陽書院や法王寺など近隣の主要名所を含む嵩陽景区の共通券(80元)の利用が一般的です。学生や身長制限以下の子どもは割引または無料となる場合があります。
開放時間:
ハイシーズン:8:00~17:30
ローシーズン:8:00~17:00
中国語名:
嵩岳寺塔(yuè sì tǎ)
中国語名の読み方:
ソン ユエ スー ター
英語名:
Songyue Temple Pagoda
嵩岳寺塔の観光時間:
ハイシーズン:8:00~17:30
ローシーズン:8:00~17:00
嵩岳寺塔へのアクセス:
住所:河南省鄭州市登封市中岳大街146号 嵩山風景区内
公共交通機関:登封市内からバス2路または6路に乗車し、「嵩陽書院」バス停で下車します。そこから嵩岳寺塔までは景区内の電瓶車(シャトルバス)を利用するか、徒歩で向かいます。
注意事項:
塔は国宝かつ世界遺産です。内部の立ち入りはできない場合が多く、文化財保護のため、外観も含めて触れたり登ったりすることは厳禁です。 景区内は石畳の道や階段が続きますので、歩きやすい靴で訪れることをお勧めします。 嵩山一帯は朝晩の気温変化が大きいことがあります。季節に応じて、体温調整のしやすい服装を心がけましょう。 嵩陽景区は広大で見所が点在しています。嵩岳寺塔だけでなく、せっかくですので共通券で嵩陽書院や法王寺なども合わせて訪れると、より充実した旅の体験ができます。

嵩岳寺塔の写真

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