永泰禅寺（永泰寺）

概況：
永泰禅寺（永泰寺）は、河南省登封市の北西約11キロに位置する太室山の西麓に立つ、北魏時代に創建された歴史ある古刹です。中国に禅宗が伝来してから初めて建立された尼僧寺院であり、「禅宗尼僧の祖庭」とも尊ばれています。少林寺と向き合うように東向きに建てられ、背後には望都峰、北に子晋峰、南には少室山と少林湖を望む、風光明媚で静寂な環境に囲まれています。寺の歴史は古く、北魏正光2年（521年）に宣武帝の娘である永泰公主が出家した地として知られ、唐の神龍2年（706年）に現在の名前に改称されました。現存する建物は五進の院落からなり、境内には唐様式の永泰寺塔をはじめ、金代や明代の墓塔、数多くの碑碣や石造物が残り、中国の宗教史と建築史を語る上で欠かせない重要な場所となっています。

見所：
境内のシンボルである永泰寺塔は、高さ24メートルの正方形の密檐式磚塔で、優美な抛物线形の輪郭と保存状態の良い塔刹が特徴です。
皇姑楼をはじめ、天王殿、中佛殿、大雄宝殿など、五進にわたって続く清代に再建された建築群の美しさも見逃せません。
寺内には唐代から明代にわたる碑碣や石刻が40点以上残され、書道や彫刻の歴史をうかがい知ることができます。
「仏門の旗杆」と呼ばれる大楊樹や、珍しい菩提樹、単独で実を結ぶ銀杏の木など、由緒ある古木も多く、緑豊かな境内を散策しながら楽しめます。
永泰寺は、北魏と唐代の二人の皇女が出家した寺としても知られ、当時の皇室と仏教の深い関わりを伝える歴史的なロマンに満ちています。

入場料：開放時間：
入場料については、現地でご確認いただくか、公式情報をご参照ください。
ハイシーズン（4月～10月）：8:00～17:00
ローシーズン（11月～3月）：8:00～17:00永泰禅寺(yǒng tai sì)ヨン タイ シャン スーYongtai Nunneryハイシーズン（4月～10月）：8:00～17:00
ローシーズン（11月～3月）：8:00～17:00住所：
河南省登封市市区西北約11キロの太室山西麓
公共交通機関：
登封市街地からタクシーをご利用いただくのが一般的です。また、地元のバスを利用される場合は、登封バスターミナルで情報を確認の上、最寄りのバス停で下車後、徒歩または現地の交通手段をご利用ください。貴重な文化財を保護するため、建物や石碑、展示物にはむやみに触れないようお願いします。 静かな宗教施設ですので、他の参拝者の迷惑にならないよう、お静かに観覧ください。 境内は石畳や階段が多いため、歩きやすい靴での来訪をお勧めします。 季節によって気温や天候が変わりますので、暑さ対策や防寒対策をしてお出かけください。 最新の開門情報や特別な行事によるスケジュール変更については、訪問前に電話（0371-62749087など）で確認されることをお勧めします。