石窟寺

概況:
石窟寺(鞏義石窟寺)は、河南省鄭州市鞏義市河洛鎮寺湾村の大力山に位置する、北魏時代に創建された歴史的な仏教石窟です。北魏の熙平2年(517年)に建立され、当初は希玄寺と名付けられ、後に宋代に「十方浄土寺」、清代に「石窟寺」へと改名されました。この寺は、北魏皇帝や唐の太宗李世民をはじめとする歴代皇帝が礼仏を行った由緒正しい場所として知られ、唐の玄奘三蔵が出家した地でもあります。5つの主要な洞窟、1つの千仏龕、3体の摩崖大像を中心に、総数7,743体以上の仏像と200点以上の碑刻が現存し、特に15幅の「帝后礼仏図」は中国国内で唯一完璧な状態で残る貴重な浮き彫りとして高い価値を誇ります。1982年には全国重点文物保護単位に指定され、その歴史的・藝術的価値が認められています。

見所:
第一窟の「帝后礼仏図」は、北魏皇室の礼仏の様子を3層6組の構図で描いた石刻藝術の最高峰であり、国内で唯一完全な形で残る作品です。
各洞窟に設置された「中心方柱」は、北魏様式の典型的な建築構造で、四面に彫られた仏龕や伎楽飞天の精巧な彫刻が見所です。
千仏龕には無数の小仏像が整然と並び、唐代の仏教藝術の粋を集めた荘厳な空間を形成しています。
石窟内の天井や壁面を飾る「飞天」や「神王」「伎楽人」の浮き彫りは、動感に満ちた造形で知られ、古代工匠の卓越した技術を窺わせます。
寺の周辺では、伊洛川が黄河と合流する自然景観を眺めることができ、歴史と自然が調和した雰囲気を満喫できます。

入場料:大人30元(※ 最新の料金は公式情報でご確認ください)
中国語名:
石窟寺(shí kū sì)
中国語名の読み方:
シー クー スー
英語名:
Shikusi
石窟寺の観光時間:
ハイシーズン(4月1日~10月31日):8:30~18:00(入場は17:30まで)
ローシーズン(11月1日~3月31日):8:30~17:00(入場は16:30まで)
石窟寺へのアクセス:
住所:河南省鄭州市鞏義市河洛鎮寺湾村
公共交通機関:
鞏義市街からは、66路バス(旧・南河渡旅游公交)に乗車し、「石窟寺」バス停で下車します。あるいは、鄭州や洛陽から鞏義行きの長距離バスを利用し、現地でタクシーや路線バスに乗り換える方法もあります。
注意事項:
石窟内の仏像や碑刻は極めて貴重な文化財です。触れたり、傷つけたりすることのないようご注意ください。 境内は石段や凹凸のある道が多く含まれます。歩きやすい運動靴やスニーカーでのご来訪をお勧めします。 夏季は日差しが強いため、帽子や日焼け止めなどの暑さ対策を、冬季は防寒対策を十分にお取りください。 美しい環境を保つため、ゴミは指定の場所に捨てるか、お持ち帰りいただくようご協力をお願いします。 混雑時には入場に時間がかかることがありますので、余裕を持ったスケジュールでお越しください。 最新の開館情報については、訪問前に公式サイトなどでご確認されることをお勧めします。
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