一闘水村

概況：
一斗水村は、中国河南省焦作市修武県北部の太行山深部に位置する静かな古村落です。村の名前の由来は、村の西北部にある「一度に一斗（約10リットル）の水しか汲めないが、尽きることのない泉」から来ています。海抜約1100メートルの高地にあり、夏は涼しく、平野部より5～6度ほど気温が低いため、避暑地としても人気があります。明清時代には白陉古道という重要な商旅ルートの宿場町として栄え、往来する晋商（山西商人）によって関帝廟が建立されるなど、歴史的な痕跡を数多く残しています。村全体が石造りの家屋で構成されることから「太行山の石の村」とも呼ばれ、2013年には中国伝統村落に、2019年には中国歴史文化名村に選定されました。現在も賈家大院や李家大院をはじめとする清代の石造建築群が良好な状態で保存され、画家や写真家の創作の場としても親しまれています。

見所：
村のシンボルである「一斗泉」：清らかな水が絶え間なく湧き出る神秘的な泉で、村の名前の由来となりました。
賈家大院（1850年築）と李家大院（1845年築）：いずれも石材で築かれた四合院で、精巧な彫刻が施された门窗や階石が見所です。
関帝廟（1706年築）：白陉古道を行き来した晋商たちによって寄進されて建立された廟で、往時の繁栄を物語ります。
白陉古道：太行山を貫く古代の商旅ルートで、石畳の道が当時の面影を伝えています。
古柳の木と石橋：村の入口付近に佇む樹齢690年の古柳と石橋は、のどかな山村風景を彩ります。

入場料：無料
一斗水村(yī dòu shuǐ cūn)イー ドウ シュイ ツンYidoushuiハイシーズン（4月～10月）：7:30〜17:30
ローシーズン（11月～3月）：8:00〜17:00 ※村落全体が開放されたエリアのため、実質的には終日散策可能ですが、日没後の訪問はお控えください。住所：
河南省焦作市修武県雲台山鎮一斗水村
公共交通機関：
鉄道をご利用の場合は、焦作駅または修武駅で下車後、タクシーやレンタカーを利用して雲台山方面へ向かいます。雲台山景区入口から一斗水村までは、地元の民間バスやタクシーを利用することになりますが、本数が限られるため、事前の確認が望ましいです。自家用車でお越しの場合は、雲台山の叠彩洞を経由して村までアクセス可能で、村入口に無料の駐車場がございます。村内は石畳の道や坂道が多く含まれますので、歩きやすい運動靴やスニーカーでのご来訪をお勧めします。 山間部のため天候が変わりやすく、朝夕は冷え込みます。雨具や上着などの防寒対策を十分にお取りください。 賈家大院や関帝廟などの歴史的建造物は貴重な文化財です。壁面への落書きや建物の損傷行為は固く禁じられています。 村内の民宿や飲食店は限られています。連休期間中にご利用の場合は、事前の予約をされることをお勧めします。 地元の住民の生活環境を尊重し、プライベートエリアに無断で立ち入らないようご配慮をお願いします。