延慶観

概況:
延慶観は河南省開封市鼓楼区観前街53号に位置する、中国道教史上において重要な地位を占める宮観です。元の太宗5年(1233年)に創建され、当初は重陽観と称され、道教の全真教を開いた王喆(王重陽)を記念するために建立されました。明の洪武6年(1373年)に延慶観と改名され、現在に至ります。北京の白雲観、四川の常道観と並んで「中国三大名観」に数えられ、「中原第一道観」とも称される由緒正しい道観です。特に主体建築である玉皇閣は、高さ約18メートル、青磚と琉璃瓦で築かれた三層の楼閣で、蒙古包と漢族の楼閣建築様式が融合した独特の形状が特徴であり、元代建築の貴重な遺構として高い価値を有します。1988年には全国重点文物保護単位に指定されました。

見所:
玉皇閣は延慶観の中心となる建築で、内部には明時代の真武帝の銅像と漢白玉の玉皇大帝像が安置されています。閣の頂部には蒙古騎獅武士の像が見られます。
三清殿は道観の主要な殿堂の一つで、玉清元始天尊、上清霊宝天尊、太清道德天尊の三清尊神を祀っています。
地下宫殿は玉皇閣の真下に位置する地下展示空間で、玉皇閣の保存修復の歴史や道教文化に関する展示を見学できます。
蒙古騎獅武士、玄武大帝銅像、漢白玉雕玉皇大帝像は、延慶観の「三絶」として知られる貴重な文化財です。

入場料:大人30元。学生・児童は半額、現役軍人は無料となる場合があります。
中国語名:
延庆观(yán qìng guān)
中国語名の読み方:
イェン チン グァン
英語名:
Yanqinguan
延慶観の観光時間:
ハイシーズン(4月1日~10月31日):8:00~18:30(入場は18:00まで)
ローシーズン(11月1日~3月31日):8:30~17:30(入場は17:00まで)
延慶観へのアクセス:
住所:河南省開封市鼓楼区観前街53号
公共交通機関:開封市内では、1路、9路、16路、20路などの市バスに乗車し、「延慶観」バス停で下車します。開封駅からもバスでのアクセスが可能です。
注意事項:
境内は宗教施設ですので、静かに参観し、他の訪問者や修行中の方のご迷惑とならないようご配慮ください。 玉皇閣をはじめ、多くの建築物は貴重な文化財です。壁面や展示品に触れることはお控えください。 石段や凹凸のある道がありますので、歩きやすい運動靴やスニーカーでのご来訪をお勧めします。 夏季は日差しが強い日が多く、冬季は冷え込みます。季節に応じた暑さ対策や防寒対策を十分にお取りください。 美しい環境を保つため、ゴミは指定の場所に捨てるか、お持ち帰りいただくようご協力をお願いします。

延慶観の写真

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