荊州古城

概況:
荊州古城は、湖北省荊州市にある国家歴史文化名城で、「江陵城」とも呼ばれています。その歴史は2800年以上前にさかのぼり、春秋戦国時代に楚国の都として始まりました。三国時代には、蜀の将軍である関羽が築城に関わったと伝えられ、その後も破壊と再建を繰り返し、現在見られる壮麗な城壁は、主に清の順治3年(1646年)に明代の旧基に沿って再建されたものです。城は水城(堀)、磚城(レンガ城壁)、土城の三重の構造を持ち、中国で現存する古城壁の中でも、時代の連続性が最も長く、経てきた朝代が最も多いものの一つと高く評価されています。『三国志演義』全120回のうち72回に荊州が登場するなど、三国文化の中心地としても非常に有名です。

見所:
・荊州古城壁: 現存する城壁は全長約10.5キロメートルで、上を歩くことができます。城壁の上からは市内や堀の美しい景色を一望でき、古代の防御体系を体感できます。
・蔵兵洞(ぞうへいどう): 城壁に暗設された軍事防御施設です。大北門などの近くにあり、敵が城を攻めてきた時、兵士たちがここに潜んで奇襲を仕掛けました。内部は複数層になっており、箭孔(矢や銃を撃つ穴)が設けられ、三方向から敵を攻撃できるようになっています。その精巧な構造は、古代の軍事建築の知恵を物語っています。
・大北門(朝宗楼): 現存する数少ない古城楼の一つで、荊州古城のシンボル的存在です。古城の威容を最もよく留めていると言われています。
・三国遺跡と物語: 関帝廟や三国公園など、市内には三国時代にまつわる史跡が数多く点在します。「劉備が荊州を借り受けた話」や「関羽が荊州を失った話」など、広く知られた故事の舞台を訪ねることができます。
・水城(堀)遊覧: 全長約13キロメートルに及ぶ幅広い堀を船で巡り、水上からも城壁の雄大な姿を鑑賞できます。

入場料:
古城壁や公園エリア自体は無料で散策できますが、主要な建物内部や特定区域は有料です。
城壁上の賓陽楼への登城:35元
関帝廟:20元
張居正故居:20元
荆州博物館:無料
※ 一部の子施設では別途料金がかかります。
中国語名:
荆州古城(jīng zhōu gǔ chéng)
中国語名の読み方:
ジン ジョウ グゥ チョン
英語名:
Jingzhougucheng
荊州古城の観光時間:
ハイシーズン(4月~10月):8:00~17:30。
ローシーズン(11月~3月):情報に明記されていませんが、一般的にハイシーズンよりやや短縮される場合があります。確実な情報は現地でご確認ください。
※ 金曜日と土曜日は閉門時間が19:30または20:00に延長される場合があります。元旦、春節、清明節、労働節、端午節、中秋節、国慶節などの祝日も延長営業となることがあります。
荊州古城へのアクセス:
住所:
湖北省荊州市荊州区張居正街2号
公共交通機関:
荊州市内では複数の路線バスを利用できます。
「三監獄」バス停で下車できる路線:1路、15路、19路、33路、34路、51路、101路。
「碑苑」バス停で下車できる路線:12路、14路、18路、20路、21路、22路、23内環、23外環、32路、104路。
注意事項:
観光のベストシーズンは、気候が過ごしやすい春(4月、5月)と秋です。 城内の各有料施設は個別にチケットを購入する場合が多いため、ご自身の訪問計画に合わせて選択するとよいでしょう。 城壁は一周できますが、距離があります。時間に余裕を持って計画し、歩きやすい靴で訪れることをお勧めします。 荆州博物館は非常に見応えがあり、貴重な文物を数多く所蔵していますので、時間があればぜひ立ち寄ってみてください。

荊州古城の写真

荊州古城についてのお問い合わせ
荊州古城についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ
荊州観光スポット