駝峰嶺天池

概況：
駝峰嶺天池（だほうれいてんち）は、中国内モンゴル自治区興安盟アル山市にあるアル山国家森林公園内に位置する、火山活動によって形成された天然の高山湖です。約30万年前の火山噴火により生じた火山口に水が溜まることで形成され、湖面の海抜は1,284メートル、面積は26ヘクタールに及びます。湖の形は人の左足の裏に似ていることが特徴で、東西の幅が約450メートル、南北の長さが約800メートルあります。周囲の山々がラクダのこぶ（駝峰）のように見えることからこの名が付けられました。アル山国家森林公園には二つの天池（アル山天池と駝峰嶺天池）がありますが、駝峰嶺天池はより規模が大きく、訪れる人も比較的少ないため、静かで雄大な自然を満喫できる場所として知られています。特に秋には周囲の白樺林が黄金色に染まり、湖の青とのコントラストが息をのむ美しさです。

見所：
火山湖の絶景: 30万年の時を経た火山湖は、深い青い色と独特の形状が魅力です。山頂の展望台からは、湖全体を見渡すパノラマが広がります。
周辺の白樺林: 湖を取り囲む白樺林は、季節ごとに表情を変え、特に秋の紅葉シーズンは黄金色に輝く景観を楽しめます。
浮石の観察: 湖周辺では、水に浮くという特徴を持つ「浮石」を見つけることができます。これは火山噴出物の一種で、軽いため水に浮かびます。
森林浴とハイキング: 天池へ続く遊歩道を歩きながら、豊かな森林と清々しい空気を存分に満喫できます。

入場料：
アル山国家森林公園の入場料は、観光バス料金を含めて大人180元です。この料金で公園内の主要な景観（駝峰嶺天池、石塘林、三潭峡、不凍河など）を訪れることができます。チケットの有効期限は48時間です。身長1.2メートル以下の児童は無料、1.2メートル以上の児童や学生は割引対象となる場合があります。驼峰岭天池(tuó fēng lǐng tiān shi)トゥオ フォン リン ティェン チーTuofenglingtianchiハイシーズン（5月1日～10月31日）：7:00～17:00
ローシーズン（11月1日～4月30日）：8:00～17:00
※季節や天候により変動する可能性があります。住所：
内モンゴル自治区興安盟アル山市アル山国家森林公園内 駝峰嶺天池
公共交通機関：
最寄りの玄関口となるアル山市へは、飛行機ではアル山イルシ空港を利用します。空港から公園まではタクシーを利用します。鉄道の場合はアル山駅が最寄り駅です。アル山駅から公園の入り口まではタクシーで移動します。公園内では、観光バス（園内シャトルバス）が主要な景観間を運行しており、駝峰嶺天池へもこの観光バスを利用してアクセスします。自家用車でお越しの場合は、公園内の決められた道路を走行できます。園内は広大で、見学にはある程度の歩行と階段の上り下りが必要です。履き慣れた歩きやすい靴でお越しください。 高山の天気は変わりやすいです。急な気温の変化や雨、強い日差しに備えて、防寒着、雨具、日焼け止めなどをご準備ください。 貴重な自然環境を守るため、ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、指定された場所に捨てるようお願いします。 安全のため、指定された遊歩道やエリアから外れての行動はお控えください。特に湖岸や崖際では十分ご注意ください。