チンギスハン陵

概況:
チンギス・ハーン陵(成吉思汗陵)は、中国内モンゴル自治区オルドス市イキンホロ旗(伊金霍洛旗)の草原に位置する、モンゴル帝国の初代大汗であるチンギス・ハーンの祭祀を主目的とした施設です。13世紀に活躍した「一代天驕」チンギス・ハーンの実際の埋葬地は、モンゴル族の「密葬」の習慣により今も謎に包まれており、こちらは衣冠冢(遺品や象徴物を納めた墓)として知られています。陵園の面積は約5.5ヘクタールで、チンギス・ハーの最後の息(魂)を吸ったと伝えられる駝毛が収められていることから、モンゴル族にとっての精神的・文化的な聖地として大切に守られてきました。1954年に青海省のタール寺から現在の地に移され、1982年には全国重点文物保護単位に指定されています。建築は3つの八角形の蒙古包式大殿からなり、青、白、黄の琉璃瓦が美しく、草原の中にそびえ立つ姿は非常に威厳に満ちています。

見所:
正殿のチンギス・ハーン坐像:高さ5メートルの白玉の坐像が厳かに祀られ、背後には「四大汗国」の疆図が描かれています。
八白宮(八白室):かつて移動式だった八つの白い宮帳を由来とし、チンギス・ハーンとゆかりの深い品々が祭祀されています。
蘇魯錠(スルド)と壁画:戦いで使用された蘇魯錠(矛)や、チンギス・ハーンの生涯を描いた大型壁画が見られます。
長明灯:800年以上にわたり灯り続けていると伝えられる聖なる火です。
祭祀儀式:春(チャハル・エリュートによる春祭り)、夏、秋、冬の年4回行われる伝統的な祭祀は、乳製品を供えるなど古式ゆかしい儀式で、特に旧暦3月21日の春祭りが盛大です。

入場料:
ハイシーズン(4月1日~10月31日):90元
ローシーズン(11月1日~3月31日):70元
※蒙古族の方、現役軍人・退役軍人、60歳以上の高齢者は無料、学生は割引となる場合があります。
中国語名:
成吉思汗陵(chéng jí sī hàn líng)
中国語名の読み方:
チョン ジー スー ハン リン
英語名:
Genghis Khan Mausoleum
チンギスハン陵の観光時間:
ハイシーズン(4月1日~10月31日):8:00~18:00
ローシーズン(11月1日~3月31日):8:30~17:30
チンギスハン陵へのアクセス:
住所:
内モンゴル自治区オルドス市イキンホロ旗アラタンシレ鎮(阿勒腾席热镇)南東約15キロメートル
公共交通機関:
オルドス市街地の「瀾園西门」バス停から「成陵定制公交」専用バスを利用します。オルドス空港からはタクシーで約20分です。自家用車の場合は、「成吉思汗陵園停车场」を目的地に設定してください。隣接する「成吉思汗陵旅游区」の駐車場とは異なりますのでご注意ください。
注意事項:
陵宮の内部は大変神聖な場所です。内部の写真撮影は固く禁じられていますので、ご注意ください。 伝統的な祭祀場である蘇魯錠祭壇については、女性の方は参拝を控えるよう現地では案内されています。 広い陵園内を歩きますので、歩きやすい靴でお越しになることをお勧めします。草原地域は昼夜の気温差が大きいため、防寒や日焼け対策も必要です。 貴重な文化遺産を守るため、展示物には触れず、指定された歩行路を守って見学してください。 美しい環境を保つため、ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、指定の場所に捨てるようご協力をお願いします。
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