百霊廟

概況：
百霊廟（広福寺）は、中国内モンゴル自治区包頭市ダルハン・モミンガン聯合旗百霊廟鎮に位置する蔵伝仏教ゲルク派の寺院です。1702年（清康熙42年）にカラカ右翼旗の王ノイによって建立され、康熙帝から「広福寺」の称号を賜りました。モンゴル語では「バト・ハラガ廟」とも呼ばれ、民間では「ベイル廟」から転じて「百霊廟」となりました。敷地面積は約8000平方メートルで、5つの大殿、9基の仏塔、36の蔵式院落からなり、漢蔵融合の建築様式が特徴です。历史上は漠南から漠北・新疆への交通の要衝として「草原の码头」と呼ばれ、宗教・政治・経済の中心地でした。1936年には抗日武装暴動が発生し、現在は内モンゴル自治区重点文物保護単位に指定されています。周辺には百霊鳥が生息する小川や女儿山などの自然景観も広がり、四季折々の風景を楽しめます。

見所：
蘇古沁大殿：寺内で最大の建築物で、三殿が連なる独特の構造を持ち、康熙帝御賜の「広福寺」扁額が掲げられています。
九基の仏塔と院落：寺院周辺に点在する蔵式の仏塔と院落は、細かな彫刻と色彩豊かな壁画で飾られています。
抗日武装暴動記念碑：1989年に建立された高さ25.8メートルの記念碑で、群英図の浮き彫りが歴史的意義を伝えます。
女儿山と小河：寺院前の風光明媚な小川と山々は、百霊鳥の生息地として知られ、散策に最適です。
那達慕大会：夏季に開催されるモンゴル族の伝統祭典で、騎馬・摔跤・弓射などの競技を体験できます。
康熙営盤遺跡：西口1キロの山顶にあり、康熙帝がガルダン征伐時に駐屯した跡地で、石砌の井戸や兵塞の残骸が見られます。

入場料：15元百灵庙(bǎi líng miào)バイ リン ミァオNailingmiaoハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:00～18:00
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:00～17:00住所：内モンゴル自治区包頭市ダルハン・モミンガン聯合旗百霊廟鎮
公共交通機関：
包頭市から百霊廟鎮行きの長距離バスを利用します。鎮内では14路中巴車または専線観光車でアクセスできます。最寄りのバス停は「老干局」で、C5路などの路線が利用できます。寺院内は文化財保護のため、展示物に触れたり、壁画や彫刻を傷つけたりしないようお願いします。 静粛に見学し、他の訪問者の迷惑にならないようにご協力ください。特に礼拝エリアではお静かに。 草原地域は昼夜の温度差が大きいため、防寒着や日焼け止めなどの準備をお勧めします。履き慣れた歩きやすい靴でお越しください。 ゴミは指定された場所に捨てるか、お持ち帰りください。美しい自然環境を保つようご協力お願いします。 広い敷地内では道に迷う恐れがありますので、指定された経路から外れないようにしてください。単独行動は避けましょう。 現地のモンゴル族の習慣を尊重し、寺院内では敬意を持って行動してください。写真撮影は許可されたエリアで行ってください。