鄭板橋故居

概況：
鄭板橋故居（ていばんきょうこきょ）は、江蘇省泰州市興化市の東城外にある鄭家巷7-8号に位置する清代の民家建築です。ここは「揚州八怪」の中心人物として知られる鄭板橋（鄭燮）が青少年期を過ごした住居で、1983年に修復され市の重要文化財に指定されました。坐北朝南の構造で、正屋、門楼、小書斋などからなり、白壁と黒瓦の外観が特徴的です。内部には鄭板橋が使用した生活用具や書画の複製品、『鄭板橋集』などの文献が展示され、彼の「詩書画三絶」と呼ばれる芸術の世界を感じられます。庭園には竹や石筍が配され、「室雅何須大、花香不在多」という板橋の言葉通り、質素ながらも風雅な趣を漂わせています。

見所：
故居の正屋には鄭板橋の古銅色の塑像が立ち、当時の暮らしぶりをしのばせます。
書斎には「难得糊涂」の扁額や油紙窓が再現され、板橋の哲学に触れられます。
門楼には趙朴初による「鄭板橋故居」の石刻や、劉海粟が書いた「鄭燮故居」の木匾が見られます。
庭園の修竹と石筍の調和が、板橋の作品に影響を与えた自然の美しさを体感させます。
「聊避风雨」と刻まれた磚刻は、板橋が残した言葉の一つで、故居の歴史の重みを伝えます。

入場料：無料郑板桥故居(zhèng bǎn qiáo gù jū)ハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:30～17:30
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:30～17:00
（注：季節や気象条件により変動する可能性がありますので、訪問前には公式情報をご確認ください）住所：
江蘇省泰州市興化市鄭家巷7-8号
公共交通機関：
最寄りの交通の拠点は興化市街です。興化長距離バスターミナルからはタクシーを利用して約10分ほどで到着します。興化駅からは路線バスを利用する場合、「板橋路」バス停で下車し、徒歩約5分です。市街地からは散策がてら歩いて向かうこともできます。館内では展示品に手を触れないようお願いします。文化財を守るため、ご協力をお願いします。
静かな環境を保つため、大声での会話はお控えください。他の訪問者の迷惑にならないよう配慮しましょう。
故居内は写真撮影が可能ですが、フラッシュや三脚の使用は禁止されている場合があります。表示に従ってください。
ゴミは指定された場所に捨てるか、お持ち帰りになり、美しい環境を保つことにご協力ください。
小さなお子様連れの方は、お子様から目を離さないようお願いします。庭園の池などでは特にご注意ください。