周庄双橋

概況
周庄双橋（そうしょうそうきょう）は、中国江蘇省昆山市の周庄古鎮にある「世徳橋」と「永安橋」からなる明時代（1573-1619年）建造の石橋です。橋の形状がアーチ型と梁橋が直角に交わり、水面に映ると古代の「鍵」に似ていることから「鍵橋（钥匙橋）」とも呼ばれます。1984年、画家・陳逸飛がこの橋を描いた油絵『故郷の回憶』が国際的に評価され、周庄が「中国第一水郷」として世界に知られるきっかけとなりました。現在も美術学生や写真家が訪れる、水郷の情緒を代表する景観です。

見所
・鍵のような形状：世徳橋（アーチ型）と永安橋（梁橋）が直交し、橋と水面の反射で「鍵」の形が浮かび上がる独創的なデザイン。
・陳逸飛と油絵の物語：橋が描かれた油絵『故郷の回憶』が邓小平氏へ贈られ、周庄が国際的に注目されたエピソード。
・周庄古鎮のシンボル：明清時代の古建築が残る水郷の中心で、小舟が行き交うのどかな風景を楽しめます。
・写生と写真の名所：朝夕の柔らかな光が橋と水路を照らし、絵になる景色を撮影できる絶好スポット。

入場料
周庄古鎮の入場料に含まれます（大人100元、夜間80元）。60歳以上は割引、身分証提示で無料の場合あり。双橋単体の入場料は不要です。周庄双桥(zhōu zhuāng shuāng qiáo)開放時間
ハイシーズン（4月～10月）：7:30～21:00（入場は20:30まで）
ローシーズン（11月～3月）：7:30～20:00（入場は19:30まで）住所
江蘇省蘇州市昆山市周庄鎮全福路121号 周庄古鎮景区内
公共交通機関
・昆山南駅からタクシーで約1時間、またはバス「旅游専線」で周庄行きに乗車。
・上海市内からは高速バスで周庄バスターミナルへ。駅から古鎮入口まで徒歩10分。橋の上や石段は混雑時はすれ違いが困難なため、歩行にご注意ください。
早朝や夕暮れ時は混雑が緩和され、落ち着いて鑑賞できます。
古橋は文化財のため、欄干や石壁への落書きや傷つける行為は禁止されています。
周庄古鎮内は水路が多く、夜間は照明が少ない場所もあるため、単独行動は避けましょう。
現地の美術学生や写真家の邪魔にならないよう、配慮をお願いします。