景徳鎮湖田古窯遺跡陳列館

景徳鎮湖田古窯遺跡陳列館は、市の南東約4キロメートル、南河南岸に位置する、五代（10世紀）から明代（16世紀後半）にかけて約700年もの長きにわたり焼瓷を続けた古代窯跡です。現在は、出土した陶磁器や標本を展示する室内博物館と、実際の窯跡や作坊跡が野外に保存された遺跡エリアに分かれており、中国古代製磁の歴史と技術の変遷を体感できる大変貴重なスポットとなっています。1982年には全国重点文物保護単位に指定され、磁器の歴史に興味のある訪れる人々にとっての「聖地」とも言われる場所です。

見所
「薪火千年」展示ホール: 湖田窯の歴史と代表的な磁器を、各時代の標本を通して学べます。五代の青磁・白磁、宋代の「饒玉」とも称される美しい青白磁、元代の青花や釉裏紅、明代の青花など、技術の進化を辿ることができます。
野外遺跡エリア: 宋代の匣鉢で積まれた壁、元代の青磚の小道、明代の葫芦窯（ひょうたん窯）や馬蹄窯など、当時の製磁現場が生々しく保存されています。特に、元代の窯からは青花や釉裏紅を焼いた貴重な遺構も発見されており、往時に思いを馳せることができます。
地理的環境: 窯の背後には燃料となる薪の供給源である山が、前面には製品運搬のための河川が位置しており、大規模な磁器生産を可能にした立地条件を目の当たりにできます。

入場料: 無料 （※注: 一部の情報源では有料（15元）との記載もありますため、訪問前の最新情報確認をお勧めします。）景德镇湖田古窖遗迹陈列馆(jǐng dé zhèn hú tián gǔ jiào yí jì chén liè guǎn)ジン ダ ジェン フゥ ティェン グゥ ジャオ イー ジ チェン リエ グァンHutian Kilnハイシーズン（4月1日～10月31日）：9:00～17:00
ローシーズン（11月1日～翌年3月31日）：9:00～17:00
（※遺跡区域は博物館とは別の場所にあり、時間が異なる可能性がありますので、現地の案内をご確認ください。）住所: 江西省景徳鎮市珠山区航空路18号
公共交通機関: 景徳鎮市内から5路バス、またはK35路バスに乗車し、「湖田」バス停で下車。徒歩ですぐに到着します。歩きやすい靴でお越しください。遺跡エリアは広く、石畳や土の道が続きますので、長時間の歩行に適した靴が必須です。 天候対策を万全に。夏季は日差しが強いですので、帽子や日焼け止めが役立ちます。突然の雨に備えて、折り畳み傘やレインコートがあると安心です。 貴重品の管理はしっかりと。混雑時には特に、所持品から目を離さないようご注意ください。 文物保護のため、展示物や遺構にはむやみに触れないようお願いします。美しい遺跡を未来に残すため、マナーを守って見学しましょう。