景徳鎮民窯博物館

概況：
景徳鎮民窯博物館は、中国江西省景徳鎮市の東郊外にある湖田古窯遺跡保護区内に位置する专题性遺跡博物館です。1984年に開館し、約40万平方メートルに及ぶ広大なエリアには、五代から明朝（907年～1644年）にかけての約700年にわたる陶磁器製造の歴史が積み重なっています。ここは、中国の陶磁工艺史上における重大な変革の過程を清晰に物語る、全国重点文物保護单位であり、世界中の陶磁史研究者や愛好家にとっての「聖地」とも言える場所です。館内では、湖田窯で生産された各時代の典型的な陶磁器や、発掘調査で出土した貴重な文物・標本の数万点が収蔵・展示されており、古代の窯炉や製陶作業場の遺構もそのまま保存されています。

見所：
「薪火千年」陈列展では、湖田窯の長い歴史と技術の継承をたどることができます。
宋元時代の製陶作業場の遺跡が発掘された状態で展示されており、当時の職人たちの仕事ぶりに思いを馳せることができます。
明代に使用された葫芦窯（ひょうたん窯）や馬蹄窯の遺構は、窯の構造の発展を目の当たりにさせる貴重な見学スポットです。
歴代の湖田窯出土品から厳選された169点の代表的な標本は、各時代の陶磁器の特徴や変遷を比較しながら鑑賞できる工夫がなされています。

入場料：無料景德镇民窑博物馆(jǐng dé zhèn mín yáo bó wù guǎn)ジン ダ ジェン ミン ヤオ ボー ウ グァンJingdezhenminyaobowuguanハイシーズン：9:00～17:00（入館は16:30まで）
ローシーズン：9:00～17:00（入館は16:30まで）
※いずれも火曜日から日曜日までオープンしており、月曜日は休館日となります（祝日を除く）。住所：江西省景徳鎮市珠山区航空路18号
公共交通機関：
市内からは、35路、27路、または15路のバスを利用してアクセスできます。景徳鎮駅や長距離バスターミナルからもバスでのアクセスが可能です。入館の前には、公式ウェチャット公式アカウント「景德镇陶瓷文化传承创新中心」にて事前予約が必要となる場合がありますので、ご注意ください。 館内では、フラッシュや三脚を使用した写真撮影はご遠慮いただくようお願いしております。文物や展示品には手を触れないでください。 火気や危険物の持ち込みは固く禁じられています。また、館内の清潔な環境を保つため、喫煙やゴミのポイ捨てはお控えください。 混雑時には、入場制限が行われる場合があります。スムーズなご見学のため、時間に余裕を持ってお越しになるか、比較的空いている午前中の早い時間帯のご来館をお勧めします。