流坑

概況：
流坑村は、中国江西省撫州市楽安県牛田鎮の烏江のほとりに位置する、千年以上の歴史を持つ古村落です。五代南唐の昇元年間（937年～943年）に建村され、董氏一族が代々暮らす同姓集落として発展してきました。宋代から明清時代にかけて科挙で栄え、「一門五進士、両朝四尚書、文武両状元、秀才繁星のごとし」と称されるほど多くの人材を輩出し、そのため「千古第一村」「江南文化第一村」などの美称で知られています。村の面積は3.61平方キロメートルで、「七縦一横」の街路布局が特徴的です。現在も明代と清代の建築物が260箇所以上保存されており、中でも「明清巷」では道の左右に明代と清代の建築が並び、時代による建築様式の違いを対比して観察できます。1997年には国家級文物保護単位に指定され、2003年には中国初の歴史文化名村に選ばれました。

見所：
状元楼：南宋時代に状元の董徳元を記念して建てられた楼閣で、村の科挙文化を象徴するスポットです
明清巷：幅わずか0.5メートルの細い路地で、左側に明代、右側に清代の建築が並び、建築様式の変遷を体感できます
古建築群：明代19箇所、清代を含む260箇所の遺構が残り、中でも「大賓第建築群」や「懐徳堂」の磚彫壁画は見事です
十里香樟：烏江沿岸に広がる約5キロに及ぶ古樟樹林は「江南第一古樟林」と呼ばれ、散策に最適です
大型実景演出「流芳」：村の歴史と文化を題材にした沉浸型のショーで、夜間に開催されます

入場料：
大人の入場料は100元です。ただし、オンライン予約や団体割引により80元前後で購入できる場合があります。身長1.2メートル以下の児童や70歳以上の高齢者、障害者などは無料となる場合があります。流坑(liú kēng)リウ カンLiukeng通年で8:00～17:30（入場は17:00まで）となっています。大型実景演出「流芳」などを観覧する場合は、夜間の延長開放がある場合がありますので、詳細は現地でご確認ください。住所：
江西省撫州市楽安県牛田鎮流坑村
公共交通機関：
楽安県のバスステーションから流坑行きのバスを利用します。1日2～3便運行しており、料金は約6元です。撫州市から向かう場合は、まず楽安県まで長距離バス（約40元）に乗車し、そこで流坑行きのバスに乗り換えます。村内は石畳の道が多く、雨の日は滑りやすくなりますので、歩きやすい靴を履いていくことをお勧めします。 貴重な文化財を守るため、建物や展示物に触れたり傷つけたりしないようお願いします。 夏季は蚊が多いため、虫除け対策をしてお出かけください。 大型実景演出を観覧する場合は、時間が限られている場合がありますので、事前に当日のスケジュールを確認されることをお勧めします。 村内のゴミは指定された場所に捨て、美しい環境を保つようご協力ください。