花径公園

概況:
花径公園(かけいこうえん)は、中国江西省九江市の廬山(ろざん)の中でも特に風光明媚な場所、標高約1,035メートルの地点にあります。ここは、唐代の偉大な詩人である白居易(はくきょい)が、左遷されて江州(現在の九江)の司馬を務めていた時代、西暦817年に訪れた場所として知られています。当時、山下では春の花が散り始める頃だったのに、この高地では桃の花がちょうど見頃を迎えていることに感動した白居易は、有名な詩「大林寺桃花」を詠みました。このエピソードにちなみ、公園は「白司馬花径」とも呼ばれるようになり、1953年に正式に公園として整備されました。園内には、白居易にゆかりの深い史跡が数多く点在し、自然美と歴史的雰囲気が調和した、廬山を代表する文化的な景勝地となっています。

見所:
如琴湖(じょきんこ):1961年に造られた人工湖で、その形がバイオリンのように見えることから名付けられました。面積は11万平方メートルあり、湖心島へは九曲橋が架かっています。
花径亭(かけいてい):園内の中心的な亭で、内部の横石に刻まれた「花径」の二字は、白居易の直筆と伝えられています。
白居易草堂(はくきょいそうどう):1988年に復元された草堂で、詩人がかつてここで生活し創作に励んだ様子をしのぶことができます。草堂前には1996年に建立された白居易の石像も立っています。
景白亭(けいはくてい):白居易が桃の花を鑑賞し詩を詠んだとされる場所で、周囲は花々に囲まれた風情あるスポットです。
「花径」石门:公園の入口を飾る石門で、「花径」の扁額と「花开山寺,咏留诗人」の対聯が目を引きます。

入場料:
花径公園自体は無料で入場できますが、廬山風景区内にあるため、廬山景区の入場料(ハイシーズン:160元、3月は無料、学生証提示で5割引となる場合があります)が必要となります。
中国語名:
花径公园(huā jìng gōng yuán)
中国語名の読み方:
ホア ジン ゴン ユェン
英語名:
Flower Road
花径公園の観光時間:
ハイシーズン(3月~11月):7:30〜17:30
ローシーズン(12月~2月):8:00〜17:00
※公園は終日開放されていますが、周辺施設や観光バスの運行時間に制約される場合があります。
花径公園へのアクセス:
住所:
江西省九江市廬山市牯嶺鎮廬山風景区内
公共交通機関:
廬山の玄関口となる牯嶺街(これいがい)から南西へ約2キロメートル、環山公路を進むと到着します。牯嶺街からは、観光バス(「花径」駅下車)を利用するのが便利です。
注意事項:
廬山は高地のため天候が変わりやすく、特に春先や冬季は気温が低くなります。防寒具や雨具の準備があると安心です。 路面が濡れていると滑りやすい場合がありますので、歩きやすい靴での訪問をお勧めします。 園内の史跡や石刻は貴重な文化財です。傷つけたり、落書きをしたりしないよう、大切に見学しましょう。 観光バスの最終運行時間(例:18時40分頃)を事前に確認し、帰路の計画を立てるようにしましょう。 混雑時は入場に制限がかかる場合があります。心配な方は、「一機游庐山」などの公式アプリで事前予約を行うとスムーズです。
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