能仁寺

概況：
能仁寺は、中国江西省九江市浔陽区庾亮南路に位置する、歴史ある仏教寺院です。その創建は南朝梁武帝の時代（502-549年）にまで遡り、当初は承天院と呼ばれていました。長い歴史の中で幾度かの戦火や破壊を経験しましたが、現存する建物の多くは清の同治9年（1870年）に再建されたものです。1983年には国務院によって漢地仏教全国重点寺院に指定され、九江三大叢林の筆頭としても知られています。敷地面積は約3千平方メートルに及び、大雄宝殿をはじめとする重厚な古代建築群が魅力で、寺内には「能仁八景」と呼ばれる風雅な景観が数多く残されています。

見所：
大勝塔：唐の大歴元年（766年）に建立された七層六角形の楼閣式磚石塔で、高さは約42メートルに及びます。清代に重修され、寺を代表するシンボルとなっています。
双陽橋：天王殿前の放生池に架かる三連アーチの石橋です。晴れた日には池に二つの太陽の影が映ることからその名が付けられました。
雨穿石：大雄宝殿の軒下にある花崗岩で、長年の雨だれで穿たれた穴があります。「雨だれ石を穿つ」という教訓を目で見て実感できる珍しい景物です。
その他の名所：北宋の慶歴年間に作られた石船や鉄仏、清凉で甘い「诲尔泉」など、見所が豊富にあります。

入場料：無料能仁寺(néng rén sì)ノン レン スーNengrensi Templeハイシーズン：7:30〜17:30
ローシーズン：8:00〜17:00住所：江西省九江市浔陽区庾亮南路140号
公共交通機関：
九江市内の複数の路線バスが便利です。具体的なバス番号については現地の最新情報をご確認ください。寺内は静かな宗教施設ですので、穏やかな声で会話し、礼節をもって参拝しましょう。 貴重な文化財や建物、草木を大切にし、傷つけたり汚したりすることのないようお願いします。 仏像や室内でのフラッシュを使用した写真撮影は、他の参拝者の迷惑になったり、文化財保護の観点から制限されている場合がありますので、ご注意ください。 階段や石畳が多いため、歩きやすい靴での来訪をお勧めします。