鎖江楼塔

概況:
鎖江楼塔(さこうとう)は、中国江西省九江市の長江南岸に聳える楼閣式磚石塔です。明の万曆14年(1586年)、知府の吳秀によって長江の水害を鎮め、文運の昌隆を願う風水塔として建立されました。高さは約35メートル(資料によっては25.26メートルとも)の七層六角形の構造で、長さ約2.9メートルの青磚を積み上げて造られています。400年以上の歴史の中で、地震や洪水、1938年には日本軍の砲撃によって塔体に大きな損傷を受け、傾きながらも倒れず、その生命力から地元では「不屈の塔」として親しまれています。1987年に江西省重点文物保護単位に、2013年には全国重点文物保護単位に指定されました。塔の頂点には建立の経緯を記した銘文が残されています。

見所:
塔の最上階からの展望は絶景で、北に流れる長江の雄大な流れと、南に広がる九江市街地を一望できます。昔の詩に「望中吳楚窮千里,樓下波濤聚九江」と詠まれた景色を体感できます。
塔の壁面には、1938年の砲撃で受けた大きな弾痕が生々しく残り、塔の歴史の証人となっています。
各階の翼角には銅の風鈴が下がっており、風が吹くたびに心地よい音を響かせ、古の時代に思いを馳せることができます。
2003年に復元された鎖江楼は、内部に大型の青花瓷壁画「潯陽八景」を保有し、往時の壮麗な姿をしのばせます。

入場料:
大人20元です。身長1.2メートル以下の児童、70歳以上の高齢者(老人証提示)、軍人は無料となります。身長1.2メートルから1.4メートルの児童は10元です。
中国語名:
锁江楼塔(suǒ jiāng lóu tǎ)
中国語名の読み方:
スオ ジャン ロウ ター
英語名:
Suojianglou Pavilion
鎖江楼塔の観光時間:
8:00~17:00で通年営業となります(一部の情報では17:30までとあります)。
鎖江楼塔へのアクセス:
住所:
江西省九江市潯陽区浜江路
公共交通機関:
九江駅から5路バスに乗車し、「鎖江楼」バス停で下車します。23路、27路バスも「鎖江楼」バス停を経由します。市街地からはタクシーで約15分程度です。
注意事項:
塔内は螺旋階段で、段差がやや急な部分があります。足元に十分ご注意ください。 国指定の重要文化財です。壁面や文化財への落書き、損傷行為は固く禁じられています。 長江河畔は風が強い日があります。特に高所の塔上は気温が低く感じられるため、防寒着があると安心です。 周辺は長江国家文化公園として整備が進んでおり、デジタル文化体験館など新しい見所もオープンしています。合わせて訪れてみるのもお勧めです。
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