廬山

概況:
廬山(ろざん)は、中国江西省九江市にある雄大な山岳景勝地です。別名を匡山あるいは匡廬とも呼ばれ、殷周時代に匡氏兄弟が仙人になったという伝説に由来するといわれています。長江の南岸、中国最大の淡水湖である鄱陽湖のほとりに位置し、約90もの峰々が連なるその姿は、まるで巨大な屏風のようだと形容されます。主峰の漢陽峰は海抜1474メートルで、雄大な自然と清涼な気候から、中国四大避暑地の一つとして古くから知られてきました。また、陶淵明や李白、白居易、蘇軾など、歴代の文人墨客が足跡を残したことでも有名で、豊かな文化的遺産も大きな魅力です。1996年にはユネスコの世界文化遺産に登録され、国内外から多くの観光客が訪れます。

見所:
・三叠泉:三段に分かれて落下する、落差155メートルの壮大な瀑布です。「廬山一の奇観」と呼ばれ、「三叠泉を見ずして廬山の客と称するなかれ」とも言われるほどで、その迫力に圧倒されます。
・五老峰:五つの峰が並び、遠くから見ると五人老人が座っているように見えることからその名が付きました。頂上からは鄱陽湖の全景や雲海を一望でき、特に日の出の景色は息をのむ美しさです。
・白鹿洞書院:中国宋代の四大書院の筆頭に数えられ、「高等教育の書院の源」と称される歴史ある学問の聖地です。静謐な雰囲気の中、当時の学びの姿に思いを馳せることができます。
・含鄱口:五老峰と漢陽峰の間に位置する絶景ポイントで、名前の通り、鄱陽湖を眼下に収める展望が広がります。朝もやに包まれた湖面と昇る太陽のコントラストはまさに絶景です。
・花径・如琴湖:唐代の詩人白居易が「山寺の桃花始めて開く」と詠んだ場所に由来する花径と、その傍らにあり小提琴の形に似ていることから名付けられた美しい如琴湖があります。湖畔を散策すれば、四季折々の風景を楽しめます。
・美廬别墅:蒋介石の夏の別荘として使用された、中西折衷の歴史的建造物です。内部は当時のままに保存されており、近代史に触れる貴重な機会となります。

入場料:
大人入場料:160元(ハイシーズン) / 135元(ローシーズン)
※入場料には主要な核心エリア(花径、錦繡谷、仙人洞、含鄱口、五老峰、三叠泉、美廬别墅など)への入場が含まれ、購入日から7日間有効です。3月は「免票開放月」となり、事前予約により核心エリアの入場料が無料になる場合があります。
その他費用:観光車(7日間乗り放題)90元、廬山索道(往復)120元、三叠泉ケーブルカー(往復)80元などが別途かかります。
中国語名:
庐山(lú shān)
中国語名の読み方:
ルー シャン
英語名:
The Ticket To Lushan Scenic Area
廬山の観光時間:
核心景區は原則として年中無休で24時間開放されています。ただし、園内の交通機関の運行時間は季節により異なります。
ハイシーズン(4月1日~10月31日):観光車 7:00~19:00、索道 7:30~20:30
ローシーズン(11月1日~翌年3月31日):観光車 7:30~18:00、索道 7:30~18:30
※三叠泉や石门涧などの一部アトラクションは、これより早く閉まる場合があるため、現地の案内をご確認ください。
廬山へのアクセス:
住所:
江西省九江市廬山市牯嶺鎮河西路19号
公共交通機関:
最も一般的な方法は、九江駅または廬山駅から現地へのアクセスです。
九江駅から:駅前広場から57番バス(廬山交通索道線)に乗車し、終点の索道駅まで向かいます。運行時間はおよそ6:40~18:40で、30分~40分間隔で運行しています。索道駅でロープウェイ(索道)に乗り換えれば、約10分で山頂の牯嶺鎮に到着します。
廬山駅から:廬山駅(高铁站)発の索道直行バスを利用します。運行時間は7:00~18:10頃で、20分~30分間隔です。
注意事項:
歩きやすい靴でお越しください。山道や石段が多く、観光のほとんどは徒歩になります。スニーカーやトレッキングシューズなど、履き慣れた動きやすい靴が必須です。 天候と温度差に備えましょう。山上は気候が変わりやすく、平地より7~10度ほど気温が低いです。急な雨や冷え込みに対応できるよう、折り畳み傘やレインコート、長袖の上着などの準備をお勧めします。 日差しと虫よけ対策も忘れずに。高山のため日差しが強く、蚊などの昆虫もいます。日焼け止め、帽子、虫除けスプレーなどをご用意ください。 山道の移動にはご注意を。廬山は急な坂道や階段が多いです。特に高齢者の方は、必要に応じて杖をご利用になるなど、安全に十分配慮して観光を楽しんでください。 貴重品の管理はお忘れなく。人混みでは特に、所持品から目を離さないよう心がけましょう。

廬山の写真

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