騰王閣

概況：
滕王閣は江西省南昌市東湖区の贛江と撫河の合流点に位置する、中国江南三大名楼の一つとして知られる歴史的楼閣です。唐の永徽4年（653年）に太宗李世民の弟である滕王・李元婴によって建設され、現在の建物は1989年に史上29回目の再建を経たものになります。宋代の建築様式を基に再現された高さ57.5メートル、9層の壮大な楼閣は、「飛閣流丹、下臨無地」と表現される荘厳な美しさを誇ります。初唐の詩人・王勃が残した「落霞与孤鶩齊飛、秋水共長天一色」の名句で広く知られ、1300年以上にわたり文学と歴史のシンボルとして親しまれてきました。2018年には国家AAAAA級観光地に指定されています。

見所：
9層の楼閣内部では、王勃の『滕王閣序』の直筆複製や、江西ゆかりの歴代文化人を描いた壁画「人傑図」など、各階ごとにテーマを設けた展示をご覧いただけます。
最上階からの眺望は絶景で、贛江の流れと南昌市街を一望でき、特に夕焼けと孤鶩が織りなす秋の風景は、王勃の名句を実感できる瞬間です。
夜間は「贛江千年光影ショー」やドローンパフォーマンスが開催され（金曜・土曜夜を中心）、昼間とは異なる幻想的な楼閣の姿をお楽しみいただけます。
「明三暗七」と呼ばれる独特の建築構造（外観3層、内部7層）や、AR技術を活用した歴史シーンの再現など、伝統と先端技術の融合にもご注目ください。

入場料：
大人50元
学生（全日制大学生以下）・子供（身長1.2m超～1.5m以下）は半額の25元
6歳以下（または身長1.2m以下）の子供、65歳以上の高齢者（身分証提示）、現役軍人、障害者は無料
※『滕王閣序』全文を所定の条件で暗唱できれば入場料無料となるキャンペーンを実施している場合があります（詳細は現地でご確認ください）
腾王阁(téng wáng gé)トン ワン ゴォTengwangge Towerハイシーズン（4月～10月）：7:30～18:00（入場は閉館時間の30分前まで）
ローシーズン（11月～3月）：8:00～17:30（入場は閉館時間の30分前まで）
※夜間開放が行われる場合があり、その時間帯は別途夜遊びチケットが必要となることがあります
住所：
江西省南昌市東湖区榕門路仿古街58号
公共交通機関：
地下鉄1号線「滕王閣駅」2号出口より徒歩すぐ、または「万寿宮駅」1号・3号出口より徒歩約10分～15分
市バスをご利用の場合は、2路、26路、38路、39路など「滕王閣」バス停下車が便利です
観光用の「網紅打卡チャンチン車（とうとうしゃ）」も「滕王閣章江曉渡」バス停まで運行しています
週末や祝日は大変混雑しますので、ゆったり観賞したい場合は平日の午前中の訪問がおすすめです。 楼内は階段が多くなっております。履き慣れた歩きやすい靴でお越しください。 館内の貴重な文化財や展示物には、お手を触れないようご協力をお願いします。 夜間の光のショーやドローンパフォーマンスは、天候（雨天など）により中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。