三清山

概況：
三清山（さんせいざん）は、中国江西省上饒市の玉山県と徳興市の境界に位置する標高1,819.9メートルの道教名山で、懐玉山脈の主峰を成します。その名は、玉京・玉虚・玉華の三つの峰が、道教の最高神である玉清・上清・太清の三神が連座する姿に似ていることに由来します。総面積は229.5平方キロメートルに及び、10億年にわたる地球の地質史を記録する「天然の地質実験室」としても知られ、独特の花崗岩峰林景観が広がります。2008年にユネスコ世界遺産に登録され、2012年には世界地質公園ネットワークにも加わり、国家AAAAA級観光地にも指定されています。園内には南清園、西海岸、三清福地など十大景区があり、特に三清福地景区は「中国古代道教建築の露天博物館」と称されるなど、豊かな文化的遺産も有しています。

見所：
南清園景区：三清山の景観の精華とも言えるエリアで、「東方の女神」として知られる司春女神峰や、巨大なヘビが天を衝くように聳える「巨蟒出山」など、造形がユニークな花崗岩の奇峰怪石を数多く目にすることができます。
西海岸景区：全長約4,000メートルに及ぶ高空棧道が特徴で、雲海や夕日を眺める絶好のスポットとして知られています。峡谷を埋め尽くすように広がる雲海は、まさに仙境のような景観です。
三清福地景区：明代の景泰年間（1450年-1456年）に再建された三清宮を中心とするエリアで、自然の地形を巧みに生かして築かれた道教建築群が数多く残されており、「露天道教博物館」とも呼ばれています。
玉京峰：三清山の最高峰（海抜1,819.9メートル）です。頂上に立つと、三清山の全景はもちろん、遠くには黄山や武夷山も望むことができ、ご来光を見るのにも最適な場所です。

入場料：
入場料金：大人は120元です。学生や60歳から69歳の高齢者などは60元（半額）となる場合があります。
索道（ロープウェイ）料金：往復で125元（片道：上り70元、下り55元）です。なお、身長1.2メートル以下の子どもや70歳以上の高齢者、障害者、現役軍人などは、規定により入場料が無料となる場合がありますので、詳細は現地の表示や公式情報をご確認ください。三清山(sān qīng shān)サン チン シャンSanqingshanハイシーズン（3月1日～10月31日）：7:30～17:30（入場は17:00まで）
ローシーズン（11月1日～次年2月28日）：8:00～17:00（入場は16:30まで）
※週末や祝日など混雑が予想される日には、開園時間が早まったり、閉園時間が延長されたりする場合があります。住所：
江西省上饒市玉山県と徳興市の境界部（三清山風景名勝区）
公共交通機関：

鉄道利用：最寄りの鉄道駅は「上饒駅」あるいは「玉山南駅」です。上饒駅からは三清山行きの直行バス（旅遊バス）を利用できます。玉山南駅からは地元のバスに乗り換え、玉山汽車站で三清山行きのバスに再度乗り換える方法があります。
バス：上饒駅や玉山県のバスターミナルから、三清山の麓のサービスエリア（金沙サービス区〈東部〉や外双溪サービス区〈南部〉）行きのバスが運行しています。
索道（ロープウェイ）：山上の核心景区へは、金沙園内は石段や坂道が多く、歩行距離も長くなります。履き慣れた運動靴と、必要に応じて登山杖を準備していくことをお勧めします。 山上の天候は変わりやすく、気温も平地より低めです。雨具や防寒具などの準備があると安心です。 世界遺産であり、貴重な自然と文化財を保護するため、指定された歩道以外への立ち入りや、植物・岩石など自然物への傷つけ行為は固く禁じられています。 山上には売店が限られ、価格も高めになりがちです。軽食や飲料水などをあらかじめ準備しておくと良いでしょう。