龍虎山

概況：
龍虎山（りゅうこざん）は、中国江西省鷹潭市にある世界自然遺産で、独特の丹霞地形と深い道教文化で知られる名山です。東漢の時代に正一道の創始者である張道陵がここで修行を行い、「丹が完成すると龍と虎が現れた」という伝説からその名が付けられました。以来、張天師の子孫が63代にわたってこの地で道教を守り続けてきた、まさに道教正一派の本山としての歴史を刻んでいます。総面積は200平方キロメートル以上に及び、丹霞地貌が長年の風化によって形成された険しい峰々や奇妙な岩々が、緑の森と澄んだ川に映え、一幅の山水画のような風景を織りなしています。また、山岳地帯には多くの野生動植物が生息しており、特に鳥類の種類が豊富で、自然の宝庫とも言える場所です。

見所：
象鼻山：高さ約100メートルの岩山が巨大な象が水を飲んでいるように見える、龍虎山を代表する丹霞地貌の奇観です。
仙水岩の崖墓群と懸棺表演：水面から数十メートルも高い断崖絶壁に残された古代の墓群は、どのようにして棺が安置されたのか未だに解明されていない謎です。毎日決まった時間に行われる「升棺（棺上げ）表演」では、その様子を再現します。
上清古鎮：1400年近い歴史を持つ古い町で、長さ約2キロメートルの古い街並みには天師府や大上清宮などの歴史的建造物が立ち並び、濃厚な道教の雰囲気を感じられます。
天師府：歴代張天師が居住した場所で、正一派道教の聖地です。壮大な建築群は道教の歴史の重みを伝えています。
泸渓河の竹筏漂流：穏やかな泸渓河にゆったりと浮かぶ竹筏からは、水上ならではの龍虎山の美しい景色を楽しめます。

入場料：
大人券は120元です。観光バスを含む一日券は165元、二日券は170元です。竹筏漂流を含むお得なセット券は230元です。夜間に行われる大型ショー「尋夢龍虎山」のチケットは198元です。龙虎山(lóng hǔ shān)ロン フゥ シャンLonghushanハイシーズン（3月～11月）：7:30～17:30
ローシーズン（12月～2月）：8:00～17:00住所：
江西省鷹潭市貴渓市龍虎山鎮
公共交通機関：
鷹潭北駅（高速鉄道駅）からは、タクシーで約40分（料金は約60元）です。鷹潭駅（普通列駅）からは、龍虎山行きの観光バス「K2路」に乗車し、約1時間で到着します。南昌や上饒などから自家用車でお越しの場合は、高速道路を利用してアクセスできます。景区内の移動には観光バスが便利で、チケットに含まれている場合は当日中に何度でも乗り降りできます。 懸棺表演は一日に四回（10時、12時、14時、16時）行われます。時間を確認して見逃さないように計画を立てましょう。 龍虎山は広大で見所が分散しているため、ゆっくり回る場合は2日間の日程がおすすめです。 竹林や水辺では蚊が多くいる場合があります。虫除け対策をしてお出かけください。 道教の聖地であり、多くの歴史的建造物があります。境内では静かに見学し、文化財を大切にしましょう。