偽満州国務院

概況：
偽満州国務院旧址は、中国吉林省長春市新民大街にある歴史的建造物です。1934年に着工し、1936年に竣工したこの建物は、かつての偽満州国政府の最高行政中枢機関として機能していました。建築様式は日本の国会議事堂を模したと言われる「興亜式」で、当時としては最大規模を誇り、外壁のコーヒー色タイルと塔屋の瑠璃瓦が特徴的な外観を持っています。現在は吉林大学医学部基礎医学院の校舎として使用されており、1983年に吉林省重点文物保護単位に、2013年には全国重点文物保護単位に指定されるなど、歴史的・建築的価値が高く評価されています。

見所：
建物の外観は、日本の国会議事堂を彷彿とさせる重厚な「興亜式」デザインで、中央塔屋の高さは44.8メートルに及びます
当時の技術の粋を集めた建築内部には、溥儀や張景惠らが使用した専用エレベーターなどが現存します
建物内には、旧総理大臣張景惠の辦公室や、溥儀の閲兵台などの歴史的スポットが点在します
現在も大学の校舎として活用されているため、歴史の重みと学問の活気が交差する独特の雰囲気を体験できます
「偽八大部」建築群の中心的建造物として、周辺の歴史的建造物との一体的な見学がおすすめです

入場料：
大人10元、学生は半額の5元となります。伪满洲国务院(wěi mǎn zhōu guó wù yuàn)ウェイ マン ジョウ グオ ウ ユェンWeimanzhouguowuyuanハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:00～18:00
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:30～17:00
（注：大学の授業期間中は一部エリアの見学が制限される場合がありますので、事前確認をおすすめします）住所：
吉林省長春市朝陽区新民大街126号（もしくは2号）
公共交通機関：
長春市のバス13路、9路、293路を利用し、「新民大街」バス停で下車します。長春駅からはタクシーで約20分程度です。 現在も教育施設として使用されているため、学生の授業やキャンパス内の活動を妨げないよう、静かに見学してください。 建物内の特定エリア、特に教室や研究室付近は立入禁止の場合があります。表示や係員の指示に従ってください。 歴史的建造物ですので、壁や展示物に触れたり、落書きをしたりすることは厳禁です。 写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用はお控えください。また、三脚を使用する場合は事前に許可を得る必要がある場合があります。 ゴミは必ず指定された場所に捨て、清潔なキャンパス環境の維持にご協力ください。