図們江

概況：
図們江（とまんこう、豆満江）は、長白山（白頭山）に源を発し、中国、北朝鮮、ロシアの国境地帯を東へ流れ日本海に注ぐ全長約525kmの国際河川です。中国と北朝鮮の大部分の区間を分ける国境線となっており、北岸は中国吉林省延辺朝鮮族自治州、南岸は北朝鮮咸鏡北道に位置します。満州語で「万の水の源」を意味する「図們色禽」に由来する名前を持ち、歴史的には統門河や徒門河などとも呼ばれてきました。河口部のごく一部がロシアと北朝鮮の国境となっていることから、「三国を流れる川」としても知られ、特に中国側の防川村などでは三国の国境が交わる独特の景観を目にすることができます。

見所：
図們江に架かる鉄道橋と公路橋からは、目前に広がる北朝鮮・南陽市の町並みを間近に眺めることができます。
図們口岸の「86号界碑」は国境のシンボルであり、記念写真の人気スポットとなっています。
図們江沿いの遊歩道や公園からは、川の流れとともにのどかな边境の風景をゆっくりと楽しめます。
中国側の図們市からは、北朝鮮側の生活の様子や自然を観察する機会もあります。
国境の歴史を感じさせる「涼水断橋」など、周辺には歴史的な見所も点在しています。

入場料：
図們口岸国門景区の入場料は無料です。景区内の観光施設や展示館などによっては別途料金がかかる場合があります。图们江(tú mén jiāng)ハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:30～17:30
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:30～17:00
（注：季節や気象条件により変動する可能性がありますので、訪問前には最新の情報をご確認ください。）住所：
中国吉林省延辺朝鮮族自治州図們市 図們江国境地域
公共交通機関：
最寄りの主要都市は延吉市です。延吉から図們市までは車または電車で約30分～1時間です。
図們駅に着いたら、タクシーを利用して「口岸」または「国門」へ向かいます。駅からは非常に近いです。
延吉空港を利用する場合は、空港から延吉市街へ移動後、上記の交通手段を利用します。国境地域のため、軍事施設や境界標など指定された場所以外の写真撮影は控え、現地の指示に従いましょう。
岸辺や遊歩道など、指定されたエリア内で観賞を楽しみ、境界線を越えたり、許可のない区域に立ち入ったりしないようご注意ください。
ゴミは必ず指定された場所に捨てるか、お持ち帰りになり、美しい河川環境を守ることにご協力ください。
国境ならではの文化的な配慮を心がけ、現地の習慣や規則を尊重するようにしましょう。