五女山、五女山山城

概況：
五女山山城は、辽宁省本溪市桓仁満族自治県の県城北東約8キロメートルに位置する高句麗の最初の都城です。紀元前37年、北夫余の王子であった朱蒙によって築かれた「紇升骨城」がその始まりとされ、高句麗民族文明の発祥の地として知られています。山城は標高800メートルを超える山頂に築かれており、険しい地形を巧みに利用した防御構造が特徴で、「東方第一衛城」とも称えられます。2004年には「高句麗王城、王陵及び貴族墓葬」の構成資産としてユネスコの世界遺産に登録されました。また、五女山は後に満州文明の発祥と啓運の地ともなったため、歴史的に非常に重要な意味を持つ場所です。

見所：
・ 五女山博物館: 山城のふもとに位置し、高句麗の創始期の歴史と独特な民族文化を、マルチメディアや幻影成像、場景復元などの現代技術を駆使して再現しています。見学することで、山城への理解がより深まります。
・ 山城遺跡: 城壁、城門、宮殿の基址、兵営跡、貯水池「天池」などが良好な状態で保存されています。特に、山城の最高所にある「点将台」からは桓仁県と桓龍湖の壮大な全景を一望でき、雲海が見られることで特に人気があります。
・ 十八盤古道: 高句麗時代に山城へと通じた主要な道で、全長は約938メートルあります。現在は整備され、当時の人々の足取りを感じながら登ることができます。
・ 自然景観: 「一線天」「飛来峰」「楓林坡」などの自然の景観が多く、特に秋には山全体が紅葉に染まり、息をのむ美しさを楽しめます。

入場料：
入場料はハイシーズンで大人80元、各種割引制度があります（学生・老人は半額、特定の職業の方は証明書提示で無料など）。山麓から登山口までは往復の電瓶車（シャトルバス）が運行しており、別途10元から35元程度の料金がかかります。五女山山城(wǔ nǚ shān shān chéng)ウー ニュ シャン シャン チョンWunvshanハイシーズン（4月下旬～10月下旬）: 7:30～17:30（入場は16:00まで）。
ローシーズン（10月下旬～4月下旬）: 8:00～17:00（施設により変動あり）。住所：
辽宁省本溪市桓仁満族自治県桓仁鎮泰山路33号。
公共交通機関：
最寄りの主要都市である本溪市または瀋陽市から長距離バスで桓仁県まで向かいます。桓仁県のバスターミナルからは五女山行きの路線バスに乗り換えるか、タクシーを利用します（県城からタクシーで約10分、料金は15元前後）。また、鉄道をご利用の場合は「五女山駅」で下車し、そこからタクシーで向かうこともできます。登山にはある程度の体力が必要ですので、歩きやすい靴と適宜の水分補給を心がけてください。 山頂は風が強く、気温も低めですので、一枚多く羽織るものをお持ちになることをお勧めします。 世界遺産ですので、遺跡の保護のため、城壁や遺構に刻印を付けたり、落書きをしたりすることは固く禁じられています。 園内での喫煙、たき火、紙銭の焚焼は禁止されています。 雲海や日出を見るため早朝に登山される場合は、事前に景区に予約が必要な場合がありますので、ご注意ください。