上古城子古墓群

概況：
上古城子古墓群は、中国遼寧省桓仁満族自治県六道河子郷上古城子村にある高句麗（紀元前1世紀-紀元3世紀）初期の重要な積石墓群です。1956年の調査では200基以上の墓が確認されましたが、自然侵食や人為的影響により、現在は35基が比較的良好な状態で保存されています。墓群は南北に約480メートル、東西に約180メートルにわたる緩やかな傾斜地に分布しており、総面積は約8.6万平方メートルに及びます。高句麗初期の「石坟類」墓葬の特徴をよく表しており、2004年には五女山山城の関連遺跡として世界遺産リストに加えられ、国の重要文化財（国家级文物保护单位）にも指定されています。

見所：
一号墓は不規則な楕円形で、長さ9.7メートル、幅7.2メートル、頂部に凹坑を持つ墓室があります。
三号墓は方壇積石墓で、四隅に巨大な石を配置した特徴的な構造を見学できます。
東西19.7メートル、南北10.2メートル、高さ2.5メートルで、四つの凹坑を持つ多室墓も見所の一つです。
墓室が大きな石条で東西に区切られ、それぞれに二つの凹坑を持つ「串墓」と呼ばれる特殊な形態の墓も見られます。
考古学調査で発見された夾砂紅陶残片や鉄製箭鏃などの遺物から、高句麗初期の葬送習慣や社会制度を知る手がかりを得られます。

入場料：無料上古城子古墓群(shàng gǔ chéng zǐ gǔ mù qún)シャン グゥ チョン ズー グゥ ムゥ チュンSgczgmqハイシーズン：7:30〜17:30
ローシーズン：8:00〜17:00住所：遼寧省本渓市桓仁満族自治県六道河子郷上古城子村
公共交通機関：
桓仁県城からタクシーを利用して約10分です。
永桓高速道路のインターチェンジから数百メートル先にあり、道路脇には案内看板が設置されていますので、車でアクセスする場合はわかりやすいです。墓群は国指定の重要文化財ですので、遺跡や展示物に触れたり、石を積み上げたりしないようご協力をお願いします。 見学路は石畳や砂利道となっている部分がありますので、歩きやすい靴でお越しください。 園内には日陰が少ないため、夏季は帽子や日焼け対策、冬季は防寒対策を十分にお願いします。 墓群周辺は農地や自然環境に囲まれていますので、ゴミは必ずお持ち帰りください。 広い敷地内には案内標識が整備されていますので、指定された経路から外れないようにご注意ください。