興城寧遠古城

概況:
興城寧遠古城は、中国遼寧省葫蘆島市興城市の中心部に位置する、現存する中国で最も保存状態の良い四つの明代城郭(西安、平遥、荊州と並ぶ)の一つです。明の宣徳3年(1428年)に寧遠衛城として建設が始まり、明代の遼東防衛体制における重要な軍事拠点でした。特に、明末の将軍・袁崇焕が後金のヌルハチや皇太極の軍を二度にわたって撃退した「寧遠大捷」と「寧錦大捷」の舞台として歴史に名を残しています。城壁はほぼ正方形で、周囲は約3.2キロメートル、高さは8.8メートルあり、四つの門と四隅に砲台が設けられています。城内には鐘鼓楼や文廟、蓟遼督師府など歴史的建造物が残り、600年近い歳月を経た今も往時の姿をよく留めています。

見所:
城内中央に聳える鐘鼓楼は、東西南北の大通りが交差する地点に位置し、かつては時を告げる役割を果たしていました。登楼すると古城全体を見渡せます。
城内南大街にある二つの祖氏石坊は、明代の武将・祖大寿と祖大楽兄弟を顕彰して建てられた石造の牌坊で、精巧な彫刻が見ものです。
城内南東にある文廟は、明の宣徳5年(1430年)に建てられた、東北地方で最も古く、保存状態の良い孔子廟です。静謐な境内には大成殿や論語碑牆などがあります。
復元された蓟遼督師府は、明代に北方の軍事・行政を担った最高機関で、袁崇焕をはじめとする武将たちがここから指揮を執りました。内部は資料館として公開されています。
高さ8.8メートルの城壁に登ると、古城全体とその外に広がる街並みを一望できます。特に夕暮れ時の景色がおすすめです。

入場料:
古城エリア自体は無料で散策できます。主要な小景点(鐘鼓楼、文廟、蓟遼督師府、城牆など)を見学する場合は、各施設で別途入場料を支払うか、または複数の施設に入場できる通券の購入が便利です。通券はハイシーズンが80元/人、ローシーズンが70元/人となっています。
中国語名:
兴城宁远古城(xīng chéng níng yuǎn gǔ chéng)
中国語名の読み方:
シン チョン ニン ユェン グゥ チョン
英語名:
Xingchengningyuangucheng
興城寧遠古城の観光時間:

古城エリアは基本的に終日開放されています。
内部の主要な小景点の開放時間は以下の通りです。
ハイシーズン:8:30~16:30(入場は16:00まで)
ローシーズン:8:30~16:30(入場は16:00まで)
興城寧遠古城へのアクセス:
住所:
遼寧省葫蘆島市興城市老城区中心
公共交通機関:
鉄道をご利用の場合、興城駅で下車し、駅から約1キロメートルです。タクシーで約5分、または1路、2路バスに乗車し「南関」バス停で下車すると便利です。
お車の場合は、京哈高速道路(G1)の興城出口で降り、案内標識に従って約15分で到着します。古城近くに有料駐車場(「興城古城风景区停车场」など)があります。
注意事項:
古城内は石畳や城壁の階段など、歩く場所が多くなります。歩きやすい靴でのご来訪をお勧めします。 夏季は日差しが強い日がありますので、帽子や日焼け止めなどの対策があると快適です。冬季は防寒対策を十分にしてください。 城内には多くの歴史的建造物や文化財があります。大切に扱い、傷つけないようご協力をお願いします。 通券を購入される場合は、券の発行日や有効範囲をよくご確認ください。 お問い合わせは、電話番号0429-5450023までお願いします。

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